大塚英志『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』講談社現代新書 ISBN:4061497030

はてなダイアリー - 試行空間より
死ぬほど分厚い新書を読んだので何か書かなきゃもったいないと思いつつ、何にも思いつかない。たとえば稲葉振一郎さんのように「なんつーかあちこちが強烈に痛い。「新人類は努力を欠いていた。」その通りだと思う」という印象はどうしても持つことはできないし、仲俣暁生さんのように「大塚英志の『「おたく」の精神史』からぼくが受け取った「勝利宣言」は文句のつけようもなく正当であり、それに心理的反発を感じてしまったぼくはどこか、「新人類」にたいして不必要な肩入れをしていた」といった感慨(?)を持つこともできない。むしろ、id:oxyfunkさんが率直に言うように、「で、どーすんちゅーねん」という感じのみを受けるのであります。