【言語体系】2004/03/24 if → itself

後輩に「どうして哲学やるのに哲学史なんて勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれて、「あれは別に歴史を勉強してるんじゃなくて、哲学の“言葉”を勉強してるんだ。ただその言葉が歴史の形式を取っているだけなんだ」みたいな説明をしてみて、そういや勉強するということはその学問独自の「言語」の構造を習得するということなんだと改めて感じました。
多くの学問は、教科書の複雑な記述を分解してみると「単語の定義」と「その単語をつなぐための文法」という要素に帰着させることができると思います。一見すると日本語に見えてしまうけど、実は同じ単語でも日本語とは全く別の概念が当てはめられていることもしばしばで、その意味では全く別の言語だと言えます。様々な概念が、ある一定の法則に従って結びついて出来た一つの有機体、それこそが一つの学問のジャンルなのでしょう。