『社会情報学ハンドブック』吉見俊哉・花田達朗編、東京大学出版会、2004年

いつまで続くかわからないがとりあえずいまのところは「社会情報学」を大切にしたい。60弱の「扉=項目」のなか、「進化とコミュニケーション」(平石界)、「リアリティ・テレビ」(北田暁大 id:gyodaikt )あたりが響きとしては新鮮。... 進化論的視座からコミュニケーションを対象にすること。それはアナロジーによる説明なのか、それとも実証的に説明できることなのか。進化論的視座が自己批判知で有り続けれればよいのだが。... マス・コミュニケーション研究が社会情報学化→学際情報学化にはならないという濱田純一の議論には同意。対談で「マルチチュード」を連呼しているかもしれない桂敬一にちょっと赤面。それでも、アクチュアリティを志向する彼のジャーナリズムへの想いはしっかりと読みとれます。