インターネットがメディアに与える打撃

from 谷島の情識 「第5回・インターネットがメディアに与える打撃

今週月曜日、ある勉強会に出席して、インターネットと紙媒体の差について話をした。その時の出席者からは、「インターネットと紙は対立するものではない」「紙が売れないのであれば、それはインターネットに流れたのではなく、紙の情報が詰まらないからだ」といった意見が相次いだ。
しかるべき記事を書いておれば、紙媒体の寿命はまだ延びるかもしれない。

読者のメール
「インターネットは即時に情報を発信できるというメリットがありますが、まだまだ誤報が多いです。紙の媒体は情報の発信がどうしても遅れてしまいますが、一面的ではなく多面的に情報収集をしてから発信できるメリットがあります。インターネットが脅威になるかどうかは、記者や読者の仕事への取り組み方次第ではないでしょうか」 (中略)
筆者の意見
記者の仕事は多面的に情報を収集し、整理することである。昨日書いたように、その情報の「新規性や、市場へ与える影響、競合他社の動き」などを調べなければならない。結局、基本的なことをしっかりやるということである。
ただ情報収集の方法は多様化しつつある。基本は人に会って取材することだが、それだけでは限界がある。インターネット上にある情報は玉石混淆である。その中からダイヤモンドを見つけ、さらに取材をして磨き上げる努力が欠かせない。
携帯電話を持たず、新三種の神器も購入しない筆者は、「アナログな人」に分類されよう。インターネット上のダイヤモンドをどうやって探せばよいか。人から教えてもらうしかない。
結局は取材に始まり、取材に終わるわけだ。非常に月並みな結論になったが、これでよいと思っている。