『Code Reading』(毎日コミュニケーションズ)

Diomidis Spinellis著、まつもとゆきひろ・平林俊一・鵜飼文敏 監修、トップスタジオ訳、予価:5,460円(税込)、B5変型判 512ページ、CD-ROM付き、ISBN:4839912653 発売日:2004年05月下旬
14th Software Development Productivity Award 受賞:http://www.spinellis.gr/codereading/
(追記)雑記帳(メジャーリーグ、将棋、抜書き) by Mochio Umeda 2004年5月22日 の抜き書き より。ん、あれ。未発売のはずなんだけどな。……(時の経過を示す点)。ああ、立ち読みコーナー(PDF)か。ここです→ 立ち読みコーナー。以下、立ち読みコーナーの「はじめに」より(梅田さんの引用箇所とは違います)。

筆者はコードを小説のつもりで読むことがあります。それは、言わば空港で長時間のフライトに備えて1冊の本を手に入れるようなもので、独創的な筋書きや思いもよらぬ規則性を楽しみたいのです。(中略)
その一方で、コードをより批判的に読むこともあります。言ってみるならば、それはもっとゆっくりした旅行といったところでしょうか。コードを読みながら、「なぜこんな書き方をしたのだろう?」「このような選択をした背景にはどんな事情があるのだろう?」といったことを自問自答します。このモードに入るのは、たいていコードに問題がないかを調べるときで、問題の解決に役立ちそうなパターンや糸口を探しているのです。(中略)
実際、コードを読むことは、プログラムに含まれる問題を取り除く最も効果的な方法の1つと言えます。本書の校閲者の一人であるRobert Glassは、「コードを入念に検査することによって、最初のテストに入る前にソフトウェア製品のエラーの90%以上は除去できる」と言っています<注1>。また、同じ記事の中で彼が引用している調査によれば、「コードを重視する検査官は、工程を重視する検査官よりも90%多くエラーを発見している」とのことです。
<注1> http://www.stickyminds.com/se/S2587.asp

あ、こんなところにロバート・L・グラスが登場している。【関連リンク】『ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ』を読む