小説TRIPPER[週刊朝日別冊]2004年夏季号

http://www3.asahi.com/opendoors/zasshi/tpper/
「雑誌レベルの新人賞は作家へのパスポートではなく、編集者に存在を知ってもらえる権利獲得ぐらいかな」(「対談・新人賞徹底攻略!」より)

[特集]新人の条件
[対談]斎藤美奈子×重松清
「新人賞徹底攻略!」
[本屋さんが注目する新人作家インタビュー]
 絲山秋子 「言葉は音色になってあふれてくる」
 瀬尾まいこ 「人がつながる、ささやかな瞬間」
[コラム] 本屋さんが注目するこの作家
[評論] 豊崎由美 「“賞”って作家だけのものなわけ?」
[ブックガイド]永江 朗〈永江堂書店〉
 「小説家になりたいなら、せめてこれぐらいは、の10冊」

第15回朝日新人文学賞発表 「サハリンのイトウ」 河井大輔
〈選評〉奥泉光「言葉の『強度』の問題」/高樹のぶ子「『密儀とピクニツク』の次作に期待」
 高橋源一郎「選考する時いつも思うこと」/三浦雅士「短篇の主題、長篇の主題」
 山田太一「結局、素材の面白さを推すのだが」
[新連載]〈連作時代長篇〉 山本一力 「ツボ師染谷病帖」
[季刊ブックレビュー]
 小森陽一──奥泉光『新・地底旅行』
 池上冬樹──伊坂幸太郎『重力ピエロ』『チルドレン』
 辻 章──白石一文『見えないドアと鶴の空』『僕のなかの壊れていない部分』
[連載評論]
 磯田道史 〈殿様の通信簿〉「池田綱政──子どもを七〇人作った『馬鹿殿様』の真実」
 斎藤 環 〈破瓜型病跡システム〉「キャラクターと作家の自意識」
 大塚英志 〈サブカルチャー/文学論〉
  「この『戦時下』は何故、『詩』を必要としないのか」
 佐野洋子 〈毎日食べる〉「役にたたない日々」
[連載小説]
 荒山徹 「柳生薔薇剣」/池永陽 「真夜中の運動会」
 市川拓司 「息子が海に還る朝」/岩井志麻子 「楽園に酷似した男」
 江上 剛 「座礁──巨大銀行が震えた日」/恩田陸 「ネクロポリス」
 大道珠貴 「たまたま……」/高橋克彦 「ジャーニー・ボーイ」
 高橋源一郎 「唯物論者の恋」/乃南アサ 「しゃぼん玉」
[連作短篇]
 宇江佐真理 〈憂き世店〉「彩雲」
 金井美恵子 〈快適生活研究〉「『古都』」
 山口雅也 〈お遊戯の時間〉「ホーム・スウィート・殺人」
 吉田篤弘 〈十字路のあるところ3〉「ティファニーまで」
 クラフト・エヴィング商曾 〈十字路探偵行3〉「道草の迷宮」
[撮り下ろしフォト・ストーリー] 佐内正史 「眼差し」
[連載コラム・エッセイ]
 高橋直子 〈気分は一流〉 「シックヘの道けわし」
 北田暁大 〈社会[学]の窓口まで〉 「〈ポスト九〇年代〉のエイティーズ」
[エッセイ]私を変えたこの一冊
 垣根涼介 「クールな爺さん」
 平安寿子 「もっと、アン・タイラーを」