現代消費のニュートレンド−消費を活性化する18のキーワード

Passion For The Future 橋本大也san
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001859.html

私の読みでは、多様な物語性を抱えた個人が主役の時代になったのだと感じている。データベースマーケティングデータマイニングでは、物語性を抽出できない。購買履歴やアンケートから、属性やキーワードが幾つか分かったところで、個人の抱えた感動ドラマは見えてこないのだ。最大公約数や平均による分析も物語性を殺してしまう一因になるだろう。
ではマーケティングはこれから何もできないのか?そんなことはないと思う。
よく言われる「現代の消費者はきまぐれになった」は嘘だと思う。個人は物語の中では比較的合理的に振舞っているのだと思う。多自由構造の中で、物語を生きる個人の合理的選択をうまく捉えられるマーケティング分析手法がこれから求められているのではなかろうか。
イデアとしては、情報科学における、制約条件によるストーリー生成の研究などは、マーケティングに応用がありえるかもしれないと思う。

今回のはよかった。

深い感動は大抵は、ヒトとモノではなく、ヒトとヒトの、物語の交差点上のインタラクションから生まれるものだ。

それはそうなんだろうけど、マーケティングに結びつくかどうかは難しい気がする。「物語」をたくさん収集・生成してもそれはやっぱり静的な分析になりはしないだろうか。脳のモジュール理論のほうが有用かもと思ったりする(詳しくは知らないですが。。。)。あるいは、「物語」と証券投資などで重要な役割を持つ「リスク理論」の結合とか(つまり、ある「物語」のリスクが高くなったら、ヘッジする「物語」を採用する、という感じ)。と、まあ、思いつきで書いてます (^^;;