新潮文庫8月新刊

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  • 『新しい生物学の教科書』池田清彦 著 ■ 生命の起源、生物の多様性、免疫とアレルギー、脳と心の問題、がん細胞と遺伝子の関係など、日常生活に関わるテーマも盛り込み、生物学特有の概念や用語を分かりやすく解説。最新の研究成果も随所で紹介。
  • 『二十世紀を見抜いた男:マックス・ヴェーバー物語』長部日出雄 著 ■ 欧米の近代合理主義は、急速な経済発展を促したが、人々からは信仰心や禁欲精神がすっぽりと抜け落ち、放縦へとひた走り始めた。はたして20世紀とは何だったのか、そして現在が抱える病理の源はどこにあるのか。ドイツが生んだ巨人の壮大な思想を読み解く。
  • 『天狗の落し文』筒井康隆 著 ■ 抱腹絶倒のショートショートから、脳天直撃の言語遊戯まで、断筆宣言時代をはさんで10年にわたって著者のもとに降ってきたヒラメキ全356篇。
  • 『空腹の技法』ポール・オースター 柴田元幸[ほか]訳 ■ 学校を中退し渡仏したオースターは、翻訳者・ゴーストライター・別荘管理人などの仕事で4年間糊口を凌ぎ、その後遺産を得て執筆に専念、“ニューヨーク3部作”を完成させた。当時書かれたエッセイや序文、4本のインタビューを中心に構成。文庫化にあたり、未収録の3編を追加。