『ポスト構造主義』キャサリン・ベルジー著

〈1冊でわかる〉シリーズ、折島正司 訳、岩波書店、2003 ISBN:4000268694
★★★☆☆ 本日読了。内容は良いので星4つが妥当なのだが、翻訳がいまひとつなので星3つ。非常に残念である。どうしてもわからなかったのは、44ページの「英文学では、犬は知っている」のくだり。唐突だ。一体、なんのことなのか。イギリス人の著者が「英文学」と言うのか? 「英文学では」というのは、「文学批評(の世界)における解釈は」ということではないのか? あとは、「残余」と「残滓」の両方が出てくるが、もしかしてこれは同じ単語なのではないか。なんだか、訳語の選択が気になる翻訳であった。