洋書の読み方について

from id:inainaba:20040820#p2

いろいろ洋書の読書法を読んだけれども、そのなかでもっとも震撼したのは、猪口孝『社会科学入門』である。一日一冊洋書を読む。たいへんだけど、頑張れば読める。そう書いてある。すごすぎ。同氏の著作などを読むと、これははったりなどではなく、実践されていることだろうというのが、ありありとわかり、できないものは二度萎えるだろう。

恐るべし、猪口孝
from id:inainaba:20040822#p2

これはまあ単語だけど、文章でもそういうのがある。名詞構文とか、名詞化表現というのは、誰でも一度くらいは聞いたことがあると思うんだけど、そこで、主語+述語という文章を、名詞+前置詞+名詞みたいに凝縮したような表現をつくりますよね。それってなんか人外的には知性の証明みたいになるということは、授業で佐々木高正師に習った記憶があって、(…)タイトで練りこんだ表現になるっつーことは、感覚的に私のようなアホにもわかる気はしますた。英語のできる人って、この辺の文章の息遣いみたいなのを、むかつくくらいうまくとららえて訳すカンジがして、めっさうらやますぃ〜なんて嫉妬に狂った時期もあります。こっちが、「of」が主格、所有格、同格、目的格????なんて、おろおろしているところを、余裕たっぷりで、文や単語のニュアンスを心地よく吸い込んで、プワ〜ッと吐き出す訳文は、ところどころ小憎らしいくらい余計なもんを省いていたりして、だけどツボは絶妙にわかっているzE!ってかんじで、すごいもんだなぁってあきれ返り、英英辞典を使うってこういうことかよなんて思ったもんです。

同感同感。

 全訳しなくていいなら、「in short」とか、「たしかに・・・だが。。。。」の「。。。。」の方を探すとか、常識的な方法で、キーセンテンス探して、言いたいことを掴み、あとは段落ごとに理論構成、理論展開を要約して、再構成し、あとは理論展開、理論構成をメモすれば、できちゃうんだろうけど、そんなのばっかじゃつらいかなぁ。でも、そんな方法でも、一冊読むと自信になるしね。清水幾太郎も言っていた。洋書を読めるようになるには。「買え!」。

この英文って、どういう構造をした構文? などと言っているうちはだめなんでしょうねぇ。はぁ。。。鍛錬鍛錬。
で、ときどき英文解釈の参考書を眺めたりするんですが、例文の翻訳が下手クソな英文解釈の本ってありますよね。あれがすごくイヤなのです。柴田耕太郎氏も「翻訳通信」の連載で言ってますね。売れている英文解釈本でも訳がダメって。たとえば、『英文解釈教室』の伊藤和夫氏とか、薬袋善郎氏とか、斎藤兆史氏とか。たしかに、お三方の日本語はもう少しよくなるでしょと言われても仕方ないと思いました。