宮台真司×藤原帰一:対談「9・11」から3年

朝日新聞 2004年9月10日 朝刊 宮台真司×藤原帰一 対談:「9・11」から3年
Mus*Soc_Blog++  2004年9月10日 で、宮台真司藤原帰一の対談を取り上げていたので、新聞を見てみた。宮台氏は“単純な二項対立の不毛さ”を指摘しているように読める。例えば、

日米関係の将来に触れる前に、三つの二項対立で、いい社会とは何かを考えたい。「国家と社会」「不信と信頼」「流動性(収益)と多様性(共生)」おのおのどちらが社会の基軸になるべきかということです。

改憲論議についても論議が非常にナイーブになっています。9条さえ守れば平和主義者たりうるという「左」は、あり得ない非現実的な選択だし、逆に自衛隊を海外に出しさえすれば一人前という「右」も幼稚で非現実的な国際認識です。

こういう“単純な二項対立の不毛さ”を憂うのは社会学的思考法なのか、宮台氏的思考法なのかはわからないですが*1。詳しい方、教えてください (^^;

*1:(少々話がずれますが)岩井克人氏が前世紀から言っている主張とはやはり違いますね(参考:東京猫の散歩と昼寝 2004年9月10日)。なんとなく、岩井克人氏の最近の主張はプラクティスになっていない気がする。