ブログの時代 第1期終了 ─ 梅田望夫・英語で読むITトレンド:最終回

CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:最終回・Blogを26カ月続けてみて
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001951.html

2003年3月31日にスタートして21カ月続けてきた本連載も今日が最終回である。

梅田望夫id:umedamochio)さんのCNET Japanでの連載が終了。梅田さんのブログは、いわゆる正当派ブログの代表であり、ブログの流儀を見せてくれた気がする。お疲れ様でした。

またこれは、ブログの時代 第1期の終了と言ってもいい気がする。当初、そういう目的はあったかどうかわからないけれど、ブログの普及という面では大きな役割を果たした。その後、プロバイダーがブログツールを提供するようになり、ブログは一挙に普及し、大衆化した。いまや日記もテキストサイトも料理レシピ帳もなんでもブログである。「楽天日記」のようにトラックバック機能とRSS機能を付け加えればブログになるのであれば、わざわざブログと言わなくてもいいのではと思ってしまうほどだ*1。そのためかどうかわからないけれども、「楽天日記」は「楽天ブログ」と改名せず、「楽天広場(日記・ブログ)」と呼び名を変えている。

さしあたり、ほかにいい呼び名が見つからないのでブログと言うことにして、ブログの時代 第2期はどのようなものになるのだろうか。歌田明弘の『地球村の事件簿』: 今年のベスト・ウェブログ で取りあげている「週刊!木村剛(ゴーログ)」のように、広報およびマーケティングに重きを置いたものが増えてくるのは間違いない。ただ、それには高度なノウハウやある程度の組織力がないと無理なので、爆発的に増えることはないだろう*2

来年のブログ「壇」*3はどうなるのか。楽しみでもあり、恐ろしくもある。

*1:もちろん技術的な定義では、トラックバック機能とRSS機能を備えていればブログと呼んでいいのだが…。あと、トラックバックはできるのにコメントはできないブログもあったりして、これはブログ云々以前の問題である。

*2:ただし、ブログが「(マーケティング)チャネル」のひとつになる可能性は大きい。実際、女子大生の日記・ブログサイトに健康飲料の広告を載せるといったマーケティング戦略がとられている。当然、アクセス解析も「メーカーの権限で」行われているはずだ。でなければ、アフィリエイトと変わらなくなってしまう。

*3:「壇」については、荒川洋治の「雀の毛布」(『渡世』筑摩書房 所収)を参照。参考: http://www.rubycolor.org/maki/d/200109.html