脳は文法を知っている~酒井邦嘉さん関連
脳は文法を知っている~酒井邦嘉さん関連(迷宮旅行社):http://www.mayq.net/sakai.html
via 東京猫の散歩と昼寝 2005年2月27日 http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20050227#p1
参考図書 酒井邦嘉『言語の脳科学』 ASIN:4121016475 スティーブン・ピンカー『言語を生みだす本能』 ASIN:4140017406 『最新脳科学 ─心と意識のハード・プロブレム』 ASIN:4056015058
【関連リンク】言語獲得研究など。
- 池上高志、 言語と認知の相互作用様式、『ことばの認知科学辞典』(辻幸夫編、大修館書店 2001)収録 pp.158-175.
- 今井(むつみ)研究室:http://www.okadanet.jp/baby/imai/
- 今井むつみ・野島久雄『人が学ぶということ ─認知学習論からの視点』北樹出版、2003 ISBN:4893849042 http://www.coglearning.com/
- 小林春美&佐々木正人編『子どもたちの言語獲得』大修館書店 ISBN:4469212121
- 野村泰幸『プラトンと考えることばの獲得 ─成長する文法・計算する言語器官』くろしお出版 ISBN:4874242936
- 秦野悦子編『ことばの発達入門』(入門コース:ことばの発達と障害)大修館書店 ISBN:4469110620
- 認知科学徒留学日誌 2005年02月16日 ●言語fMRI@酒井研 http://www.hardproblem.org/diary/archives/2005/02/16/154749.php
- pooneilの脳科学論文コメント日誌 2004年05月07日 http://pooneil.sakura.ne.jp/archives/2004/05/bbs_online.html
いつだったか忘れたけどMLにBehavioral and Brain Sciencesのtarget articleがアナウンスされていた。Arbibの"From Monkey-like Action Recognition to Human Language: An Evolutionary Framework for Neurolinguistics."(PDFファイル)だ。
というわけでまたもやmirror neuronと言語との関係についてなのだが、さて、どんなものだろうか。なんにしろ、p.45のfigure.6など見ていると楽しくなってくる。TptとPFextendedがWernicke野だそうな。DLPFとSTSaから視覚由来の情報をPFextendedがもらい、Broca野へ入力することで[sign languageの基礎]となり、聴覚情報はTptからBroca野へ入力することで[speechの基礎]となる。視覚情報はSTSa->PF->F5mirrorへ行って[行動の認知]に関わり、また、視覚情報はAIP->F5cannonicalへ行って[行動の選択]に関わる、本当かどうかは別としても、こういうのが回路っぽく書かれること自体が驚きであり、面白いところである。
こういうアプローチについて酒井さんは「言語の脳科学」で批判的に書いているわけだが、ま、この辺についてはもう少し勉強してからコメントする必要がある。
むー、よくわかりませんが…。