「次の10年」とグーグルの弱点を考える(英語で読むITトレンド)

梅田望夫さんの2005年4月4日の日記より。

■ [英語で読むITトレンド] 「次の10年」とグーグルの弱点を考える
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050404/p1

一つ前のエントリーで、10年がかりの大きな新しい流れを作り出す要因として、

を挙げたが、この三要素が相乗効果を引き起こしてこれから生まれてくるだろうたくさんの新しい現象群の先駆けがサーチでありロングテールであり、企業として新しい流れを最も早く完璧に体現したのがグーグルなのである。

「Cheap Revolution」「インターネット」「オープンソース」の3つは、新しい流れを作り出す「要因」でもあるかもしれないけれど、すでに現れている「現象」でもある。これらが可能になったのは、そしてこれらが促進するのは「情報の非対称性の減少」だろう(もちろん他にもあるだろうが、これが最も重要であろうと考える)。

グーグルの強みが弱みに変わるとき
それで、グーグルの強みが弱みに変わるときはいつで、それは何が理由なんだろう。今、僕はそんなことを考えているわけである。
ちょっと突飛かもしれないけれど、一つの仮説は、彼らの「ベスト・アンド・ブライテスト」思想が仇になることである。
とにかく最高の才能を集める。そして秘密主義を貫く。でも出すサービス出すサービスの圧倒的な凄さでユーザを引っ張っていく。俺たちならばそれができる。皆、黙ってついてくればいい。
これがグーグルという会社のベースにある思想で、こういう本質的なところは直そうと思ったって直せないから、弱点になるときがくるかもしれない。...

「弱点になるとき」は、、、梅田さんの論の立て方に従えば「秘密主義を貫けなくなったとき」かもしれない。あるいは、「秘密主義を貫くことの意味がなくなったとき」か。これも「情報の非対称性」の問題と関係するのだけれど、このことについてはまたいずれ。