『論理ノート』D・Q・マキナニー著

書籍紹介:「ビジネス・ブック・マラソン」 バックナンバー(土井英司)
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論理ノート

論理ノート

著者紹介:D. Q. マキナニー(D. Q. McInerny)
Ph.D(哲学・論理学)。ノートルダム大学、ケンタッキー大学などで哲学と論理学を教える。ネブラスカ州在住。主な著書に、A course in Thomistic ethics(D. Q. McInerny, 1997)、Philosophical psychology(Alcuin Press, 1999)などがある。

はじめに

第1部 論理的になろう
  1 置かれた状況に注意を払おう
  2 事実を正しくとらえよう
  3 観念とその対象を見つめよう
  4 観念の源を意識しよう
  5 観念を事実に一致させよう
  6 正しい言葉を当てはめよう
  7 意思を正確に伝えよう
  9 はぐらかす言葉を避けよう
  10 常に真理を追い求めよう

第2部 論理の基本を知る
  1 論理の基本原理
   ■ 同一律――1つの物はそれ自身に等しい
   ■ 排中律――存在と非存在との中間の状態はない
   ■ 充足理由律――あらゆる物には十分な理由がある
   ■ 矛盾律――ある物が同じ観点から同時に、「…である」かつ「…でない」となるのは不可能である
  2 グレーゾーンから抜け出す
  3 すべての物事は最終的に説明がつく
  4 原因を最後までつきとめる 
  6 言葉を定義する
  7 「…である」と言い切る命題 
  8 「すべての…」と「いくつかの…」

第3部 論証をきちんと組み立てる
  1 論証の土台を築く
  2 「すべての…」から「いくつかの…」を推論する
  3 「いくつかの…」から「すべての…」を推論する
  4 物事を叙述する
  5 「…でない」と打ち消す命題
  6 類似点や相違点を比較する
  7 比較によって論証する
  8 健全な論証を組み立てる
   ■ 連言論証 「…そして…」
   ■ 選言論証 「…または…」
   ■ 条件論証 「もし…ならば…」
  9 三段論法
  10 前提の内容は正しいか
  11 前提と結論は関連しているか
  12 事実に関する命題と価値に関する命題
  13 論証の形式は理にかなっているか
  14 前提と結論の「量」を一致させる
  15 前提と結論の「質」を一致させる
  16 帰納的な論証で物事を一般化する
  17 論証を評価する
  18 論証を組み立てる

第4部 なぜ非論理思考に陥るのか
  1 懐疑的な態度をとり続ける
  2 不可知論で言い逃れようとする
  3 皮肉な態度や愚直な楽観論を好む
  4 根拠なしに選択肢を狭めてしまう
  5 感情に支配される
  6 推論に必要な理性を見失う
  7 議論でなく口論を好む
  8 誠実さだけで乗り切ろうとする
  9 常識をないがしろにする

第5部 論理思考のための28の鉄則
  1 前件否定の誤謬を犯さない
  2 後件肯定の誤謬を犯さない
  3 「推定有罪」で推論しない
  4 多義的な言葉を使わない
  5 論点を先取りしない
  6 偽の仮定からスタートしない
  7 相手を「藁人形」のように攻めない
  8 伝統や慣例を誤用しない
  9 人の悪事を自分の悪事の言い訳にしない
  10 民主主義を真理の大儀にしない
  11 人身攻撃で論理をすり替えない
  12 権力で論理を強要しない
  13 専門家の意見を乱用しない
  14 何でも数字で表現できると決めつけない
  15 出処(でどころ)を重視しすぎない
  16 分析だけでやめない
  17 還元主義に陥らない
  18 間違った分類をしない
  19 意図的に話題を逸らさない
  20 稚拙な論証でも笑い飛ばさない
  21 聞き手の同情心につけ込まない
  22 反証できなくても証明されたことにはならない
  23 聞き手を偽りのジレンマに導かない
  24 時系列だけで因果関係を結論づけない
  25 一方的な陳述を繰り広げない
  26 要点だけの便宜主義をとらない
  27 お互いの話を聞くだけで論証をやめない
  28 議論を単純化しない

訳者あとがき

索引

2げと
名無しさん@お腹いっぱい