岩波科学ライブラリー『ブックガイド 〈心の科学〉を読む』

岩波書店編集部 編、岩波書店、2005年5月 B6判・128頁、本体1200円 ISBN:4000074458

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http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/8/0074450.html

哲学、心理学、言語学情報科学神経科学など、各分野を代表する10人が〈心の科学〉とつながる本を紹介。


■〈心〉とは何か(黒崎政男
 カント『純粋理性批判』など

■「動物の心」+「ことば」=「ヒトの心」 そしてぼくの心は?(岡ノ谷一夫
 ディーコン『ヒトはいかにして人となったか』など
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■思い続けることの不思議 − 心と身体の倫理学瀬名秀明
 デカルト方法序説』、ホフスタッター&デネットマインズ・アイ』など
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■意識の迷宮(信原幸弘)
 デネット『解明される意識』、ラマチャンドランほか『脳のなかの幽霊』など

■「心を読む」心の科学(子安増生)
 ウタ・フリス『自閉症の謎を解き明かす』など

■臨床神経心理学者が読む〈心の科学〉(山鳥 重)
 ローゼンフィールド『記憶とは何か』など

■ことばから見た心(大津由紀雄
 ジャッケンドフ『心のパターン』など

■言語によって動的に構築される世界(大堀壽夫)
 神林長平『我語りて世界あり』、トマセロ『心とことばの起源を探る』(未刊)など
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■俳句・漢字・自分(田中茂樹)
 鷲田清一『じぶん・この不思議な存在』など
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■地面や空気から「心」について考えることもできる − 早わかりアフォーダンス佐々木正人
 リード『アフォーダンスの心理学』*1、『魂から心へ − 心理学の誕生』など
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*1:黒田航さんによれば、「後半の<第7章:価値と意味を求める努力>; <第8章:ヒトの環境>; <第9章:人間になる>; <第10章:心の日常生活>; <第11章:言語環境に入る>; <第12章:思考の流れ>はものすごく新しい視点を提供している」とのこと >> 推薦するもの