読解力養成のための多読のすすめ

自由塾日誌95(2005.06.16−30)より
http://www5c.biglobe.ne.jp/~jesazuma/diary95.htm#616

昨日も書いたが,英語に関しては読解力の養成のため多読を勧める人がいるが,日本語では聞いたことがない。朝の読書運動のようなものはあるが,日本語の読解力の低い生徒に小学生にも読めるような易しい本から順に読ませ,100万語ならぬ100万ページ読んだら読解力はどうなるというような調査をしてほしいものである。ただ英語と異なりいかにも小学生レベルの本だと高校生や大学生では嫌がるかもしれない。
しかし,英語の多読よりはるかに重要な気がするのである。日本語の多読書の難易度が易しいものから高度なものまでの書籍リストなどもあっていいだろう。近くにある公立高校の推薦図書リストには丸山真男の著書などが載っているが,誰が読むのだろう?もしかすると,そこの教師だって読んだことがないのではないか。特に若い教員の場合。とそんなことをつらつら考えてみたのでした。

たしかに。日本語の読解力以上に英語の読解力が増すことはあり得ないですからね。どんな人文書を読めばいいのか、推薦書リストがあってもいいとは思いますが、いったい誰が決めるのかなぁ。いまは 誰でも教養を語ることができる 時代ですし、いわゆるブックガイドもあてになるのかよくわからないし、小谷野敦氏のように「古典を読め!」になってしまうのか。