Andy HertzfeltがDonald KnuthからMacPaintのソースコード見せて、と頼まれた話。

from http://fukumori.org/diary/20050914.html#p01

前回に引き続きNerdTVの第一 話、Andy Hertzfeldのインタビューのもう一つの山場を紹介しておこう。インタビュー開始後、1時間1分あたりから。

Andy: 今年の1月にComputer History Museumというところで、 オリジナルのMacintoshマーケティングチームが講演をやったんだけど、その場では僕も含め最初のMacintoshにかかわったスタッフの多くも客席に座って話 を聞いていた。で、最後の方で質疑応答をやったときに、年配の観客が立ち上がって、「MacPaintというのはプログラムの歴史上、最も素晴らしい作品だったんじゃないかと私は思うのですが、ソースコードを見せていただくということは可能なのでしょうか」 という質問をしてきたんだ。その質問をした年配の観客というのは、実はドナルド・クヌースだった。

Bob: えーっ!

Andy: クヌースのところから帰ったときに「MacPaintのソースコードをオンラインで公開するというのはMacintoshの歴史の記録としては最強なんじゃないか」と思い始めた。で、その件について友人たちに聞いてみたんだけど、みんな否定的な答えを返してきた。「アップルに訴えられるんじゃないかな」(...)とか言われたんだ。(中略)さらに識者に聞いて回っていたんだけども、最終的に、 ティム・オライリーがすばらしい解決策を出してくれた。彼に「どうしたらいい?」と聞くと、コンピュータの歴史上の資料としてComputer History Museumに寄贈すればいいじゃないか、と言うんだ。多分彼らだったら、アップルから許可を取り付けてくれるんじゃないか、ということで、その通りにやってみることにした。手続きには2〜3ヶ月かかったけど、多分今年の10月には公開される…アップルはMacPaintをComputer History Museumに寄贈してくれたんだ。

NerdTV #1: Andy Hertzfeld by Robert X. Cringely and PBS、やさぐれ訳)