クリステンセン『明日は誰のものか:イノベーションの最終解』

 

クレイトン・M・クリステンセン/スコット・D・アンソニー著、宮本喜一 訳、ランダムハウス講談社 税込2520円、四六判ハードカバー 508ページ ISBN:4270000716


■原書: Seeing What's Next

Seeing What's Next: Using the Theories of Innovation to Predict Industry Change

Seeing What's Next: Using the Theories of Innovation to Predict Industry Change

以下、ランダムハウス講談社サイト(http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/books/details.php?id=97)より
■内容:『イノベーションのジレンマ』のクリステンセンが、ついに未来を見抜く。「生き残り競争が始まった高等教育はどこに向かうのだろうか?」「通信業界に起こる次なる破壊的潮流とはどのようなものだろうか?」。これまで展開してきた理論をさまざまな業界に応用し、イノベーションがもたらす破壊を予見するための手法を示した到達地点。
第1部において、業界全体の動向を判断するための理論的枠組みを提示し、ビジネスチャンスのありか、競争相手の実力、戦略的判断、非マーケット要因の見きわめ方を詳述。第2部においては、第1部で示した枠組みを実際に適用し、教育、航空、半導体、ヘルスケア、通信の各業界を精緻に分析する。
企業という範疇、さらには経験則という不確実性を超えて、業界全体の未来を理論で見通す画期的業績。


■著者: クレイトン・M・クリステンセン
ハーバード・ビジネススクール教授。その研究と教育の関心は主に、テクノロジーイノベーションの経営・管理、そして新しいテクノロジーが開く新しいマーケットの探求にある。ハーバード・ビジネススクールに招かれる以前には、CPSコーポレーションの社長兼会長を務めていた。これは米マサチューセッツ工科大学の教授仲間と一緒に設立した材料科学の会社だ。ロナルド・レーガン政権でホワイトハウス・フェローを務めた経験のほか、ボストンコンサルティング・グループのスタッフだったこともある。▼著書多数。中でも代表作として『イノベーションのジレンマ』と『イノベーションへの解』があげられる。世界有数の企業の経営陣に対するコンサルタントとしての経験も豊富。▼ブリガムヤング大学の経済学士。オックスフォード大学の経済学修士。ハーバード・ビジネススクール経営学修士および経営学博士。妻クリスティーンとの間に三男二女がいる。

スコット・D・アンソニー
マサチューセッツ州ウォータータウンにある経営のコンサルティング・教育に携わる企業、イノサイトのパートナー。イノサイトは2000年にクリステンセンが設立した会社で、さまざまな企業に対して破壊のイノベーションをうまく活かして新たな成長を達成するための支援をしている。アンソニーはここで、政府関係から企業に至るまで種々のクライアントを対象に、イノサイトの手法を開発し、『イノベーションへの解』にある発想を浸透させようとしている。イノサイトとハーバード・ビジネススクール・プレス共同出資の『Strategy & Innovation』誌の編集者でもある。▼イノサイトに入社する前は、ハーバード・ビジネススクールでクリステンセンのイノベーションに関する研究に携わるグループのまとめ役としてクリステンセンと一緒に活動していた。マッキンゼーコンサルタントの経験もある。▼ダートマス大学の経済学士。ハーバード・ビジネススクール経営学修士。妻のジョアンとボストンに住んでいる。