『失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する』

『失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する』中尾政之 著、森北出版、2005年10月下旬、3780円税込 菊判・380頁 ◆人は誰でも同じような失敗をする。それは事実であり、尼崎の脱線事故など、これからも失敗はくりかえされ、絶えることがないかのようである。これであきらめてしまっては、人類の名に恥じる。そこで,新しい学問として失敗学が生まれたわけであるが、これまでの失敗学は、啓蒙的であり、実践的ではなかった。本書は、より洗練された失敗学として、失敗を予測する能力を身につけることを目指す。そのために、古今東西からあらゆる失敗事例をあつめ、そのメカニズムを徹底的に解剖し、結果として、41の原因に分類することができた。まずは本書を手に取り、開いたページのどこからでも読んでみてください。

失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する

失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する

【主要目次】
第1部「失敗百選」とは何か
第2部「失敗百選」を学ぶ(タイタニック号の沈没,美浜原発の冷却水漏れ,カネミ油症事件スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発,自動販売機で下敷き,「ポケモン」パニック,タコマ橋の崩壊,スーパーカミオカンデの連鎖破壊,青函連絡船洞爺丸の沈没,コンコルドの墜落,歌舞伎町雑居ビル火災,ニューヨーク世界貿易センタービル崩壊,チェルノブイリ原発の爆発,雪印製品の集団食中毒,狂牛病スリーマイル島原発の破壊,信楽高原鉄道の正面衝突,地下鉄サリン事件,など全178事例)


▼「JST失敗知識データベース > 失敗百選とは?」と関係あり?
http://shippai.jst.go.jp/fkd/Contents?fn=1&id=GE0705
同データベースのデータ提供者は以下のとおり。

失敗知識データベースには、機械、材料、化学物質・プラント、建設の4分野のデータを収録しています。失敗事例の収集、分析、データ作成は分野ごとに行っています。各分野における事例の収集、分析、データ作成の代表者は以下の通りです。
機械分野 : 中尾政之 東京大学大学院教授
材料分野 : 小林英男 東京工業大学大学院教授
化学物質・プラント分野 : 田村昌三 横浜国立大学客員教授
建設分野 : 國島正彦 東京大学大学院教授