『迷走する家族 − 戦後家族モデルの解体』

山田昌弘/著、有斐閣、2005年12月中旬、四六判並製カバー付、290ページ、予価1900円 

迷走する家族―戦後家族モデルの形成と解体

迷走する家族―戦後家族モデルの形成と解体

市場化・個人化の中で二極化する家族
「豊かな家族生活」という目標があった時代には,誰もがめざす「戦後家族モデル」があった。戦後家族モデルはいかに形成され,なぜ高度成長期にうまく機能したのか。そして現在の家族に何が起きているのか。豊富なデータを駆使して展開する待望の力作書下ろし。
「今の家族問題状況は,戦後家族モデル,つまり,『夫は仕事,妻は家事・育児で豊かな生活』をめざしても,『通常の努力』では実現できず,それからはみ出て破綻する家族が増えていることに最大の特徴がある。」(本文より)

目次
 はじめに──目的と目標
第1部 今,日本家族に起こっている問題
 第1章 家族問題の分析視角
 第2章 日本社会が取り組むべき家族問題
第2部 戦後家族モデルの解体
 第3章 日本家族の変動モデル
 第4章 戦後家族モデルの形成
 第5章 戦後家族モデルの微修正期──低成長期家族
 第6章 戦後家族モデル解体の始まり