老ティーン

livedoor辞書 新語探検「老ティーン」

老ティーン(2006年03月15日)

「老成」したローティーン。博報堂生活総合研究所研究員・中村恭子の命名。10代前期にもかかわらず、早く成長して人間として完成しなければいけないという意識が強い世代と位置づけている。バブル崩壊後に生まれ、「失われた10年」に成長したためか保守的な考えをもち、人生経験が浅いのに、何もかも経験してしまったかのような気持ちになっている。「キャリアアップのために転職してもかまわないか」という質問に対し、20代、30代の半数以上が肯定的な回答を寄せたが、10代では22.9%にとどまった。これは60代より低い数値だという。出世よりもリストラされないこと、幸福よりも不幸にならないことを選び、高望みせず、欲張らず、やり過ごすのである。また、彼らは本心を出そうとしないとも中村は指摘する。親の世代は「本音を出す」ことを好意的に捉えるが、彼らはそれをネガティブにとらえる。誰かが本音を口にすると「語っちゃってる」と小馬鹿にし、相手の心理を先読みし、気を回し続けている。

博報堂生活総合研究所


著者:亀井肇 / 提供:JapanKnowledge
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