『法と企業行動の経済分析』(柳川範之)

『法と企業行動の経済分析』柳川範之 著、日本経済新聞社 A5判 上製 400ページ 3,990円(税込) 2006年11月発売 ■ M&A、事業再生、職務発明等、企業活動は従来より遥かに法律と密接に関係するようになった。本書は契約理論、情報の経済学など最新の手法とケーススタディで法と経済の関係を理論・実証両面から解き明かす意欲作。

法と企業行動の経済分析

法と企業行動の経済分析

■著者紹介:柳川範之(やながわ・のりゆき)1963年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。慶應義塾大学経済学部専任講師を経て、現在、東京大学大学院経済学研究科助教授、経済学博士。<主な著書>『戦略的貿易政策』(有斐閣、1998)『会社法の経済学』(共編、東京大学出版会、1999)『契約と組織の経済学』(東洋経済新報社、2000)『ゲーム産業の経済分析』(共編著、東洋経済新報社、2003)など

■目次
第1章 法制度はなぜ重要なのか
第2章 コーポレート・ガバナンス――株主が重要事項を決められるのはなぜか
第3章 M&Aの経済学――敵対的買収・防衛策・取引所の意義
第4章 事業再編のケーススタディ雪印乳業
第5章 破綻法制・事業再生
第6章 事業再生のケーススタディ・日東興業
第7章 株式消却に関する実証分析
第8章 証券化の役割と課題
第9章 職務発明
第10章 取引法、契約法――契約理論との関連
第11章 開発経済・マクロ経済へのインパクト――エンフォースメント問題
第12章 政治的決定プロセス
参考文献
索引