「インターネットにつながっているのに、ブラウザのない世界が作れます」

イースト株式会社 代表取締役社長 下川和男氏に聞く part1 http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=10434

JAGAT:2006年に社長になられて、今最も力を入れておられることは?
下川氏:Microsoftの.NET関係をいろいろやってきましたが、今度Vistaが出るし、Office2007もいろいろな機能が入っているので、その対応で毎日のようにMicrosoftと行き来をしています。

JAGAT:今までもWindowsコンソーシアムをはじめ、ずっとアプリ開発やソリューション開発をしている人との間の仲立ちをされていました。

下川氏:そうですね。今回、Microsoftが5年ぶりに大改訂をし、ものすごい仕組みを持っているのに、それがなかなか認知されていません。例えばVistaの新しいWPFWindows Presentation Frameworkという機能を使うと、インターネットにつながっているのに、ブラウザのない世界が作れます。
よくFlashを使っているサイトがありますが、今はブラウザの枠があってメニューが出て、その中でFlashが動くものです。それがブラウザのメニューがなくてアプリケーションだけでできるようになります。利用者はブラウザのことを抜きにしてアプリケーションに集中できます。

ドキュメントというのも非常に大きな概念になっています。WPFのアプリケーションで有名なのは、自動段組という機能で、ウィンドウを広げると自動的に段組数が増えていき、4段組等になったり、縮めたら少なくなるし、文字サイズも自由に変えることができます。ブラウザのように、文字サイズが5種類しかなくてHTMLで選ぶのとは全然違い、リニアに選べます。
HTMLが考えられたのは、もう十何年前です。十何年前と今とは全然違いXMLが使われています。MicrosoftXAMLというXMLのアプリケーション体系は、非常に膨大な機能を持っていて、HTMLの機能も包含しています。その上に新しいテクノロジーが入っています。例えばFlash的なスクリプトXAMLで動くものとして書くことができます。それを再生すればきれいに動くアプリケーションが作れるし、あわせてドキュメント用の構造も持っているので、T-Timeのような電子書籍風の表示もおこなえます。