今日のtypo。
なくてななタイポ。ということで、『現象学の視線』(鷲田清一著、講談社学術文庫)80ページより。
「妥当」が正しいと思うのですが…。
現象学的な〈構成〉理論が明らかにしているように、世界はまずは「わたしの世界」として構成され、そのあとに他者との交通のなかで間主観的な妥当性を手に入れるのではない。世界は自他の人称的関係の成立とともに*1、はじめから間主観的に打倒★→妥当★するものとしてのみ構成される。そして、このような匿名性の次元における世界の共同的な構成作業に参与していること、その意味では経験が他者に対していつも開かれている(offen)ことが、《自然な自明生》にとって本質的なことがらなのである。
- 作者: 鷲田清一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/10/09
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*1:「とともに」に傍点