『憑かれた旅人』バリー ユアグロー

憑かれた旅人 『憑かれた旅人』刊行記念特別企画 柴田元幸 X バリー・ユアグロー往復書簡(Eメール)

ああいう物語を君が「自己嘲笑」と言ってくれるのも嬉しい。実存的自己嘲笑、というか。そうやって(あんまり深刻ぶるのもまずいけど)、神の座を横取りするってことでもあるよね。... [ ※「実存主義とは何か」を一言で説明するのは僕(柴田)の能力を超えていますが、ものすごく大まかに言うと、たとえば「(人間が)無根拠に自由であることの不安と、その不安を乗り越えようとする姿勢」と考えてはどうでしょうか。ここでバリーが言っているのは、特にその前半の「不安」の方だと思います。 ]