日本の戦略問う企業会計の2005年問題(日経新聞社説)

from finalventの日記 2004年5月13日

日経 日本の戦略問う企業会計の2005年問題
欧州連合(EU)が域内上場企業7000社に国際会計基準(IAS)の採用を義務づける企業会計の「2005年問題」が迫ってきた。EUの基準一元化で、日本企業が欧米の資本市場から締め出されかねない。

大きな問題だが、どうにもならないのではないか。

ふむ。それよりも、日経社説の、

独自基準を持つ場合も米国とEUに日本基準を認知させ、承認を得なければローカル基準で終わる。日本基準をIASに近づけ、欧米基準とそん色ないことを粘り強く説得しなければならない。大事なのは会計基準や監査基準を整えるだけでなく、企業統治を含む経営実績により、日本企業が世界の投資家に魅力的な投資対象であることを示すことだ。

の部分が的はずれのような。「欧米基準とそん色ない」とか「魅力的な投資対象」であるかどうかが問題になっているのかどうか。『国際会計基準戦争』では、日本の会計基準の策定プロセスが公正(justice)ではない(=信義にもとる)ことが問題、と指摘されていた。