『ロールズ正義論の行方』増補新装版、渡辺幹雄 著、春秋社

from 小熊英二研究室 『ある正義の理論』の世界 ジョン・ロールズ『正義論』 第1部 理論

「渡辺幹雄「ロールズ正義論の行方」は、規範的経済学に計り知れない影響を及ぼしてきたロールズの「正義の理論」を中心に、彼の正義論の構想を全面的に再検討した意欲作である。ロールズに対する著者の破たん宣言が論理的に不可避であるかに関しては異論の余地があり、惜しくも受賞には至らなかったが、規範的経済学の基礎に関わる研究が今後さらに深められることを多いに期待したい。」(日本経済新聞2000年11月3日、第43回日経・経済図書文化賞、総評、審査委員長、今井賢一スタンフォード日本センター理事長)