ハッカー問題

from http://tabesugi.net/memo/cur/cur.html#040930 新山祐介の日記

右のドキュメント欄にある「インスタント・パイソン」と「インスタント・ハッキング」も題名だけではよくわからない (し、そもそも日本語で「ハッキング」という言葉を使うと非常に薄っぺらく聞こえる)。

密かに思っていた。いわゆる「(善玉の)ハッカー」って死語になりかけているのではないか。日本でも欧米でも「(悪玉の)ハッカー」を「クラッカー」と呼ぶことは少ない。不正侵入者をハッカーと呼ぶのは間違いだという人は割といるが、どのぐらいいるんだろう。せいぜい数千人なんじゃないかなぁ。翻訳本で「ハッカー」「ハッキング」を「クラッカー」「クラッキング」と言い換えることは多いけど、どうなんだろう。著者は「ハッカー」「ハッキング」と言っているんだから、「そういう風に言うのだ」という思想を持っているんだから、それは尊重したほうがいい気がする。気になるなら、注釈・脚注で「厳密にはクラッカーと呼ぶ」と書く程度でいいのでは。もし、善玉ハッカーが出てきたら「本来の良い意味でのハッカー」とするとか。
ただ、「ハッキング」のほうは微妙だ。単に「すごいテク」程度の意味合いのような気がする。それが悪事に使われると「クラッキング」になるのだろうけど、グレーゾーンのことに使われたら? それは「クラッキング」? 悪いことをする意思がなければ「ハッキング」?