現代思想 2004年7月号「総特集 分析哲学」

http://www.seidosha.co.jp/siso/200407/ ISBN:4791711238

特集=分析哲学分析哲学とは何か〉
分析哲学としての哲学/哲学としての分析哲学 飯田隆

〈討議〉
私の成り立ち・他者の意味 野矢茂樹大庭健 

〈私と懐疑〉
意味論的実在論  金子洋之  
独我論は何であり得ないか 豊島徹
スコーレムとスコーレム的懐疑論者 小島明彦

〈経験と世界〉
世界を経験する  荒畑靖宏  
自らの声で 齋藤直子+P・スタンディッシュ
認識的仲介者なき経験主義は可能か 村井忠康

〈形而上学分析哲学における伝統的形而上学の復興 加地大介 
行為における真 神崎繁

〈認知〉
指さしの記号機能はどのように発生するか 小島明彦 

【次号予告】現代思想 8月号 特集=いまなぜ国家か ▼ユリイカ 8月号 特集=文学賞A to Z(7月28日発売)
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生協に立ち寄ったら、待望の『現代思想』7月号(特集 分析哲学)がすでに発売されていたので、即購入。
神崎繁「行為における真」
加地大介「分析哲学における伝統的形而上学の復興」 社員の6、7割が哲学科出身でオントロジー工学を手がけているIT企業がアメリカには実在するらしい。嘘のような本当の話。

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Richard Allen & Murray Smith (eds.) Film Theory and Philosophy
で、その『現代思想』のI田先生の論文で取り上げられていた本。分析哲学的映画理論。スクリーン上の動画の知覚はじつは運動の知覚ではなく、運動の知覚に見える錯覚であるというよくある議論に対する反論のほか、多岐にわたる論点を扱っているというGregory Currieの論文が気になる。

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飯田論文はR・アレン+M・スミス編『映画理論と哲学』(ISBN:0198159889)を、齋藤+スタンディッシュ論文はスタンリー・カベル(と発音するらしい)の『涙への抵抗 Contesting Tears:知られざる女性のメロドラマ』(ISBN 0226098168)をそれぞれ注釈したもので、この号ちょっとした「映画理論と分析哲学」特集となっている。