『寝ながら学べる構造主義』内田樹 著 文春新書

2002 ISBN:4166602519
★★★★☆ 本日読了。コストパフォーマンスを加味すれば星5つでもよいかも。内田樹(たつる)イズムがところどころ垣間見られる点は面白いような、困るような (^^;; ソシュールフーコー、バルトまではいいけど、レヴィ=ストロースラカンは改良の余地あり。あと、Linuxの開発者 Linus Torvalds の読みは、「リナス」じゃなくて「ライナス」だと思います(132ページ)。以下、「まえがき」より。

入門書は専門書よりも「根源的な問い」に出会う確率が高い。これは私が経験から得た原則です。「入門書がおもしろい」のは、そのような「誰も答えを知らない問い」をめぐって思考し、その問いの下に繰り返し繰り返しアンダーラインを引いてくれるからです。そして、知性がみずからに課すいちばん大切な仕事は、実は、「答えを出すこと」ではなく、「重要な問いの下にアンダーラインを引くこと」なのです。

「ナンバ」とか「体育座り」に関する雑学的知識は、ほほー、と思った。とりあえず外せない入門書だと思われます。