ウェブログ・ネットワーキング(山下清美)

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 その一方で、ウェブ日記は、匿名ではあっても、持続性のある個人としての存在を記録する場であった。同じ名前で継続してサイトにことばを積み重ねていく行為は、その人の人となりや人としての存在感を生みだす。ところで最近ブログを書き始めた人々を見ると、従来のウェブ日記に比べて、実名で書いている人が増えているという印象を受ける。ブログの登場は、社会的な出来事や情報に関心を持ち、仕事や社会的な役割を持つ存在として、実名での発言の場という様相を持ち始めている。

 実名で仕事に関連した形でブログを書く人々が増えていることと、ソーシャル・ネットワーキングに実名で参加する人々が目につくようになってきたこととは、おそらく無関係ではないだろう。自分の生活や仕事の可能性を広げるために人とのつながりが有効であることを知っている人々は、仮想の存在としてネットを利用するのではなく、明らかに実体ある存在としてネットを利用していこうとしているのである。

うーん、それでも実名じゃない人のほうが圧倒的に多いしなぁ。