茂木健一郎氏の10分講義

2004年8月20日 (金) 午後10:50〜11:00 NHK教育テレビ
視点・論点  検証・戦後「解き明かされる人間」 脳科学者…茂木健一郎
http://www3.nhk.or.jp/hensei/ch3/20040820/text_18-24.html
▼10分でどうまとめるのか。録画しとこ。
▼会社のTVチューナー経由で観た。やはり10分では無理があったようで、これから核心、っていうところで終了。要旨は以下のとおり。
湯川秀樹の中間子発見のように、世界観を変えるのが科学(サイエンス)であった。科学とはそういうわくわくするもの(センス・オブ・ワンダー)であったが、いまは何に役立つかというテクノロジーの側面ばかりが強調されている。だが、いまだに解明されていないものがある。それは「人間」(あるいは「人間性」)である。特に「脳」はいまだまったく何も解明されていない。小林秀雄が散歩途中にホタル(だったかな)を見て、母親を思いだした、というようなそういう脳の働きはどのように説明できるのか。いまの科学では説明できない。これからの科学は「脳」だけでなく、それらを含む「人間」の解明を推進していくべきである。
ちょっと言葉は違うと思うけど、だいたいこういう内容でした。ちなみに一言も「クオリア」という言葉は登場しませんでした。タイトルの「検証・戦後」は「?」でしたが。
(余談)教育テレビと言えば、8月20日 午前1:30〜2:00にやっていたNHK高校講座 世界史「豊かなるポンペイ社会」というのをなにげに観てしまったのだった。内容も面白かったのだけれど、講師の本村凌二氏(東大教授)が不良中年っぽいセンスでなかなか格好良かった。57歳らしいが、髪を焦げ茶に染めていたりなんかして、アシの女子アナウンサーの(台本どおりの)くだらない質問に「ちっ、しょうがねぇなあ」という顔で答えるところが笑えた。
追記茂木健一郎 クオリア日記 8月21日(http://6519.teacup.com/kenmogi/bbs)を見たら、

視点・論点」は当日に収録する。2800字くらい、と言われたので、まじめに原稿を書いていこうかと思ったが、やっぱりアドリブでしゃべることにした。9分15秒。カメラの下に残り時間が出る。まとめられたことはまとめられたけど、スノウの話もクオリアの話もできなかった。

だって。やっぱり、原稿書いていったほうがよかったんじゃないのかな。