「オタク『文化』」よ、おまえも「マーケティング」の餌食になるのか?

http://www.blogscape.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=534
オタク文化とひとくくりするのは無理があるような気がしますが、興味深いので引用。

マニア消費者層はアニメ・コミックなど主要5分野で2,900億円市場〜「オタク層」の市場規模推計と実態に関する調査〜(野村総合研究所)
スルーしようと思っていたが、まったく関係のなさそうなところからも議論が起きている(「blog::TIAO/マーケティングされる「オタク市場」・・・真夏の白昼夢か?」)ので、私見を述べさせてもらうことにする。
正直なところ、これが「終わりの始まり」にならなければいいが……と心配している。それは、私が「歌謡曲」文化の「マーケティング」の影響による没落を目の当たりに見てきたからである。
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思えばそれは「CMソング」という考え方の発生からはじまった。現在では当たり前のように行われている「タイアップ」(それまでは映画主題歌ぐらいしかなかったが、やがてCMソングのほかに、テレビ番組のオープニングやエンディング・挿入歌、さらにはOVAをも含めてまでそう言われるようになった。私は当時「映像がらみ」と呼んでいた)という手法。これが没落への序曲だったのである。
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私にとって、最近のJポップ評論など、もはや「どうでもいい」世界である。それは焼き払われた荒れ地に辛うじて根を下ろす、繁殖力のない小さな雑草程度のものでしかあり得ない。先般のエイベックスグループでの不祥事が何を象徴しているか、少し考えればわかることであるし、坂本龍一教授の「energy flow」(リゲインのCMソングだったピアノ曲、といったほうが通りがいいか)のミリオン・ヒットは、そんな業界に庶民が食らわした鉄槌だと思えてならないのである(参考:拙文「歌謡歌手診断士の流行観察局」より)。
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やがて「コミック」「アニメ」「ゲーム」の世界も、このまま「マーケティング」に浸食され、「文化」の座から転落していくことになるのであろうか。私の心配が杞憂であってくれ、と願うばかりである。

●マニア消費者層はアニメ・コミックなど主要5分野で2,900億円市場〜「オタク層」の市場規模推計と実態に関する調査〜を含む日記
http://d.hatena.ne.jp/http?//www.nri.co.jp/news/2004/040824.html