田中求之的日々の雑感 2004年9月11日

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黙々とルーマンの『社会の法』を読み続ける。なんか、ようやく、自分の中のオートポイエーシスのシステム論の輪郭がはっきりしてきた気がする。ただ、それは、まだ、漠然としたもので、自分の言葉として語れるほどはつかみ切れないものなのだが。そして、その輪郭が次第に浮かび上がってくるにつれて、ついつい、本の内容から離れたことへと思考(というか想いだな)が流れていき、どうしても読むのが中断してしまいがちになる。こういう読書ってのが、まぁ、研究の醍醐味ではあるが。頭の中をかき回される歓びといったところ。

たしかに、いい本を読むと思考が発散して収拾がつかなくなることってある。逆に意識が集中して一気に読み終わる本もある。分野を横断するような本のほうが発散しがちかなぁ。