イアン・マキューアン『黒い犬』

id:editech:20050426#p1 で紹介したイアン・マキューアンの『贖罪』ではなく『黒い犬』を読んだ。


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イアン・マキューアン著、宮脇 孝雄訳、早川書房、2000 ISBN:4152082909


面白かったけど、版元による内容説明「夫婦の絆を断ち切った「黒い犬」は、悪の象徴か、魂の救世主か。ヨーロッパ戦後思想史を背景にサスペンスフルに描いた、夫婦の魂と愛の軌跡。」というのとはちょっと違う気がした。少なくとも「サスペンスフル」というわけではない。あと、Amazonのカスタマーレビューにもあるように「西洋近代的思考と神秘性を重要視する思考との対立」というのは、人によっては退屈するテーマかもしれない。次に初期短編集『最初の恋、最後の儀式』を読む予定。

最初の恋、最後の儀式 (Hayakawa novels)

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