『ストレスの心理学 ―その歴史と展望』

『ストレスの心理学 ―その歴史と展望』C.L.クーパー,P.デューイ著、大塚泰正,岩崎健二,高橋 修,京谷美奈子,鈴木綾子訳、北大路書房 A5判 180頁 本体2400円 ■ 健康心理学的なストレスの歴史について述べた最新の翻訳書。ストレスに関する基礎的話題から職業性ストレス研究という応用的な話題までを網羅し,さらに最近注目を集める「産業保健心理学」や「心的外傷後ストレス障害」なども取り上げている。心理系,医学系,看護系などの学生が学習するのに,手ごろで最適なテキスト。

ストレスの心理学―その歴史と展望

ストレスの心理学―その歴史と展望

  • 作者: キャリー・L.クーパー,フィリップデューイ,Cary L. Cooper,Philip Dewe,大塚泰正,高橋修,鈴木綾子,岩崎健二,京谷美奈子
  • 出版社/メーカー: 北大路書房
  • 発売日: 2006/03/01
  • メディア: 単行本
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ストレスの心理学 もくじ

第1章 20世紀以前のストレスの歴史
 1. はじめに
 2. フックの法則と工学からの類推
 3. 18世紀とその後
 4. まとめ:18,19世紀からの提言

第2章 20世紀初頭のストレスの歴史
 1. はじめに
 2. 機能主義の出現
 3. 疲労と精神衛生
 4. 心身医学とウォルター・キャノン
 5. ハンス・セリエ
 6. ハロルド・ウォルフ
 7. まとめ

第3章 20世紀:1950年代からリチャード・ラザラスまで
 1. はじめに:1950年代と1960年代のストレスの歴史
 2. ストレスフル・ライフイベント
 3. 社会再適応評価尺度
 4. デイリー・ハッスルズ,アップリフツとその後の論争
 5. 論争:ライフイベント対ハッスルズとアップリフツ
 6. パーソナリティとタイプA行動パターン
 7. 個人差の研究に向けて
 8. 1950年代と1960年代への回帰と焦点の変更
 9. スウェーデンにおけるストレスの歴史
 10. 組織心理学の起源
 11. まとめ

第4章 リチャード・ラザラスの功績
 1. はじめに
 2. 初期の研究
 3. バークリー・ストレス・コーピング・プロジェクト
 4. 評定に関する歴史
 5. 評定の性質とその議論
 6. ラザラスとコーピングのプロセス的観点
 7. ウェイズ・オブ・コーピング調査票
 8. ラザラスと感情研究
 9. まとめ

第5章 職業性ストレスと産業保健心理学
 1. はじめに
 2. 職業性ストレス
 3. 役割葛藤,役割あいまいさと職業性ストレスの原因の探求
 4. 役割葛藤,役割あいまいさ,役割過重を越えて
 5. 初期の研究枠組みとストレインの特定
 6. 職業性ストレスの統合モデルへ
 7. 職業性ストレスとコーピング
 8. 自助の時代のコーピングからストレス・マネジメントへ
 9. 産業保健心理学
 10. 心的外傷後ストレス障害
 11. まとめ

第6章 ストレス研究は何を意味するのか:過去から未来へ
 1. はじめに
 2. ストレス研究は何を意味するのか
 3. 過去から未来へ
 4. ストレスの理解に対する歴史の貢献
 5. 将来のストレス概念の探究
 6. 記述と意味の違い
 7. なぜストレスを研究するのか:道徳的責任を果たすこと
 8. まとめ

【関連書籍】『仕事中だけ「うつ」になる人たち ストレス社会で生き残る働き方とは』小杉正太郎・川上真史 著、日本経済新聞社、2004/09 190ページ B6 ■ 人間関係のトラブル、過大な業務量、成果主義のプレッシャー―さまざまな職場ストレスが引き起こす適応障害=「社内うつ」を手がかりに、企業内のカウンセリングに長年取り組んできた心理学者と、コンピテンシーに基づく人事制度導入を手がけてきた人事コンサルタントが、ビジネス社会のいまを読み解き、ストレス社会での働き方を提案する。

仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは

仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは

序章 いま職場で起こっていること
第1章 「社内うつ」が職場に忍び寄っている
第2章 タイプ別に見るメンタルトラブル
第3章 経営改革会社はOK社員もOK?
第4章 転職者三〇〇万人時代の落とし穴
第5章 ストレス社会で生き抜くサバイバル術