『性愛の日本中世』ちくま学芸文庫

田中貴子 著、筑摩書房 2004/11 ● 女性として僧侶の愛を受ける稚児たち、美女とされる京女、出産がもとで死亡し幽霊になる女、男の欲望をむけられて鬼神と化す羅刹女―、それら虚実の群像の背後には、日本人のセックス/ジェンダー意識の古層が隠されている。平家物語や今昔物語、女性文学など、中世説話文学から民俗信仰までをフィールドに、歴史に潜んでいる性愛、権力、神仏信仰などを、縦横無尽に切り捌いた論文集。

性愛の日本中世 (ちくま学芸文庫)

性愛の日本中世 (ちくま学芸文庫)