2006年8月上旬 近刊・新刊

岩波書店『おしりに口づけを』エペリ・ハウオファ著/村上清敏ほか訳 8月30日税込価格:2,415円■ケツが痛えんだ、どうにかしてくれ。抱腹絶倒、奇想天外、南太平洋から初めての痔小説。

おしりに口づけを

おしりに口づけを

紀伊國屋書店『サイード自身が語るサイード』 エドワード・W・サイード/タリク・アリ 8/下旬 1575円 ■「オリエンタリズム」などの著作で人文諸学の潮流をリードし、死後も絶大な影響を及ぼしている、20世紀を代表する知識人、エドワード・サイードの1994年のインタ ビュー。生い立ちから自らの思想の軌跡まで平易に語っており、自身の肉声により良質なサ イード入門といえる。長年の良き理解者、タリク・アリによる序文(追悼文)のほか、年譜、著作リストも付す。
国書刊行会『コミック版 文体練習』 マット・マドゥン/大久保譲訳 8/下旬 2100円 ■ 1つの物語を99通りの方法で語る。R・クノーの奇書『文体練習』のコミック版がついに登場。クリエイター志望者、必読。 
コミック 文体練習

コミック 文体練習

以文社『民主主義の逆説』 シャンタル・ムフ/葛西弘隆訳 7/10 2625円 ■民主主義の危機の時代における政治思想の根本問題。「合意形成」の政治から「抗争性」の政治へ。ロールズ、ハーバマス、ギデンズなどの「合意形成」の政治学を批判的に検討し、シュミットの政治論、ウィトゲンシュタインの哲学から「抗争性」の政治を提唱する。民主主義を鍛え直す画期的な政治思想。
民主主義の逆説

民主主義の逆説

ちくま学芸文庫フーコー・コレクション(4)権力・監禁』 ミシェル・フーコー/小林康夫ほか 1470円 8/9
ちくま文庫シリコンバレー精神 ―グーグルを生むビジネス風土』 梅田望夫 672円 8/9
●角川文庫『如菩薩団 ピカレスク短篇集』 筒井康隆 578円 8/25
岩波文庫『小説の認識』 伊藤整 735円 8/17
岩波現代文庫『ゆたかな社会』 ガルブレイズ/鈴木哲太郎 1365円 8/17 
東京大学出版会『アート/表現する身体』 佐々木正人 8/25 3360円
中央公論新社 『現代アメリカのキーワード』 矢口祐人/吉原真里 8/25 1050円
みすず書房 『ダーウィンのミミズ、フロイトの悪夢』 アダム・フィリップス/渡辺政隆訳 8/下旬 2730円
●新潮社『天才 青山二郎の眼力』 白洲信哉編 8/25 1470円
●新潮社『夜露死苦現代詩』 都築響一 8/31 1680円 ■ 暴走族の刺繍文字、ラップの歌詞、玉置宏の名話芸。誰もが知っているこの言葉には仰天するような詩的パワーが隠されていた。
夜露死苦現代詩

夜露死苦現代詩

●新潮社『考える人』 坪内祐三 8/25 1575円
●新潮社『ハルキ・ムラカミと言葉の音楽』 ジェイ・ルービン/畔柳和代訳 
●新潮社『ティンブクトゥ』 ポール・オースター/柴田元幸訳 
●新潮社『わが悲しき娼婦たちの思い出』 ガブリエル・ガルシア=マルケス/木村榮一訳 
●新潮社『その街の今は』 柴崎友香