平成19年「情報通信に関する現状報告」(情報通信白書)

各種プレゼンテーションで引用されそうなデータとして以下のものがある。
情報通信白書平成19年版 概要より。

  • 図1-2 ユビキタス指数の推移
    ⇒「ユビキタスネットワークの進展状況をユビキタス指数として表すと、1995年以降伸び始め、2000年以降急速に伸びていることが分かる」と言うのだが、ほぼ「パソコン普及率+ブロードバンド普及率」と同義のような気がする。必要なのはこのような指数ではなく、「利用者が使用可能なサービスのユビキタス率」だろう。

ユビキタスネットワーク→利用者の裾野の拡大(普及の拡大)+利用機会の増大・利用形態の多様化(利用の深化)
ユビキタス指数は次の8系列により算出>
普及の拡大:固定電話加入契約数、移動体通信加入契約数、パソコン世帯普及率、インターネット人口普及率、ブロードバンド契約数(5系列)
利用の深化:情報流通センサス選択可能情報量、企業におけるテレワーク実施率、ソフトのマルチユースの割合(3系列)

  • 図1-4 実質GDP成長率に対するユビキタス化の寄与度の将来予測
    ⇒鵜呑みにせず、ユビキタス化効果の推定式は吟味する必要あり。
  • 図1-5 主な産業の名目国内生産額(平成17年)
    情報通信産業がトップの9.9%
  • 図1-8 情報通信産業の雇用者数推移
    ⇒名目生産額は増えても、従業者数は減っている。つまり、生産性は高まっていると言えるが。。。
  • 図2-12 日本のソフトウェアのオフショア開発規模
    ⇒日本のソフトウェアのオフショア開発の規模は、2005年で636億円、2010年には約2000億円に達する見通し
  • 図2-28 ルーターの世界市場シェア 図2-29 スイッチの世界市場シェア
    ⇒米国シスコシステムズが70%前後の圧倒的シェア、ルーター2位はジュニパー・ネットワークス(米)14.8%、スイッチ2位はノーテル・ネットワークス(加)3.6%、ヒューレット・パッカード(米)3.6%
  • 図2-33 携帯電話端末の世界市場の国別シェア 図2-36 GSM方式端末の世界市場シェア
    ノキアモトローラサムスン電子が御三家
  • 図2-45 DRAM市場の世界シェア 図2-46 フラッシュメモリー市場の世界シェア
    サムスン電子、ハイニックス半導体のは韓国ベンダー2社が40%以上のシェアを占める
  • 図3-1 インターネット利用端末の種類
    ⇒これは 総務省「平成18年通信利用動向調査(世帯編)」が出典。だが、しばしば引用されるのでデータ化しておくと便利。
  • 図3-2 各インターネット端末利用者数の推移
    ⇒同上
  • 図3-5 SNSの利用者の利用歴
    ⇒半年未満31.7%、半年以上〜1年未満38.6%、1年以上〜2年未満20.8%、2年以上〜3年未満5.9%、3年以上3.0%。えー、つまり、SNSが登場して3年ほどなのだから、まだまだ増えると見るのが正しいと思うが、この数字を見て「SNSは長続きしない」と言う人も出てくるに違いない。
  • 図3-9 媒体別広告費の推移
    電通資料により作成。▼マスコミ四媒体広告:テレビ、新聞、雑誌、ラジオの広告費▽SP広告:折込チラシ、ダイレクトメール等の広告費▽インターネット広告:インターネットサイト上の広告の掲載費▽衛星メディア関連広告:衛星放送、CATV、文字放送等に投下された広告費。
    ⇒大きな動きとしてはやはりインターネット広告。広告費全体(約6兆円)はここ7年間ほぼ横ばいであり、パイの食い合い状態になっている。その中で伸びているのがインターネット広告だ。平成12年から590→735→845→1183→1814→2808→3630(平成18年) と増えている(単位:億円)。ここ2年間で2倍(3%→6%)、平成19年はさらに増えるはずだ。
  • 図3-13 世代別インターネット利用状況 図3-14 世代別携帯インターネット利用状況 図3-15 世帯所得別インターネット及びブロードバンド利用状況
    ⇒いずれも 総務省「平成18年通信利用動向調査(世帯編)」からの引用。ただし、あがっているデータが平成15年末と平成18年末なので、他の年については、過去の白書などを参照する必要がある。こちらもデータ化しておきたい。