『トム・マシュラー 14人のノーベル賞作家を送り出した男』

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『トム・マシュラー 14人のノーベル賞作家を送り出した男』トム・マシュラー[ほか]著、日本文学出版交流センタ−、2008/12 本体1200円 ISBN:9784877383589 ■ ガルシア=マルケス、ドリス・レッシング、サルマン・ラシュディ……多くのノーベル賞作家の作品を世に出し、ブッカー賞を創設したトム・マシュラー。この英国出版界を代表する編集者が2008年春、初来日して紀伊國屋サザンシアター東京大学で講演を行い、英文学者、小説家と語りあった。売れる本をつくる秘訣とは。文学の未来はどうなるか。情熱の対象は作家か作品か。著者たちとの出会い、仕事、ケンカ……。幸運と本づくりへの情熱にあふれた出版人の人生が、出版および文学の魅力の生まれる秘密を伝える。文学愛好者、出版関係者必読の一冊。

【目次】
第一部 トム・マシュラー、出版の極意を語る
1 出版と恋愛は似ている ── トム・マシュラー 
2 21世紀の『世界文学』 ── トム・マシュラー×高橋源一郎×若島 正 
第二部 英国文芸出版の現場から
3 わたしが出会った作家たち ── トム・マシュラー 
4 世界文学はこうしてつくられる ── トム・マシュラー×柴田元幸×ジェイ・ルービン 
第三部 マシュラーさんとの旅 ── 若島 正
トム・マシュラー インタビュー(The Japan Times記事)
「幸運、そして文学への情熱で語られる人生」

    
【著者紹介】
■トム・マシュラー:1933年ベルリン生まれ。ペンギンブックスをへて文芸出版社ジョナサン・ケイプ社に入社。英国出版界のカリスマ編集者として活躍。著書に『パブリッシャー 出版に恋をした男』(晶文社刊)。
高橋源一郎:1951年広島生まれ。作家・明治学院大学教授。『さようなら、ギャングたち』(講談社)でデビュー。『優雅で感傷的な日本野球』(河出書房新社)で三島由紀夫賞、『日本文学盛衰史』(講談社)で伊藤整文学賞受賞。
若島正:1952年京都生まれ。京都大学大学院教授。『乱視読者の帰還』(みすず書房)で本格ミステリ大賞(評論・研究部門)受賞、『乱視読者の英米短篇講義』(研究社)で読売文学賞受賞。
柴田元幸:1954年東京生まれ。東京大学大学院教授。『アメリカン・ナルシス』(東京大学出版会)でサントリー学芸賞、『生半可な学者』(白水社)で講談社エッセイ賞受賞。
■ジェイ・ルービン:1941年ワシントンD.C.生まれ。村上春樹作品の翻訳者として著名。元ハーバード大学教授。編書に『芥川龍之介短篇集』(新潮社)。

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