『NHKが悩む日本語 放送現場でよくある ことばの疑問』NHK放送文化研究所著、幻冬舎[目次]

それほど厚くないのに「あわわ、あるある」というようなものが頻出。「藁にもすがる」なんて、間違って使ったことがありそうで冷や汗が出てきます(第1章の章末Column『おかえりモネ』)。さまざまな調査や書籍・辞書も参照していて信頼度高し、オススメです。
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NHKが悩む日本語 放送現場でよくある ことばの疑問』NHK放送文化研究所著、幻冬舎▼全国の放送局から飛び込む相談をNHKのことばの専門家チーム(用語班)が答える。本書ではその名回答を厳選して掲載。
【目次】
はじめに
アクセント記号について
第1章 それ、誤用じゃないですか?
【爪痕を残す】 残したら後悔するかも
【食べ歩き】 それを言うなら「歩き食べ」?
【悲喜こもごも】 選挙特番ではやめておこうか
【通り一辺倒】 よく聞くけどどこかヘン
【たわわに実る】 落花生や西瓜やトウモロコシには使える?
【水道管が凍る】 凍るのは水でしょうよ
【暑い日が続いております】 自分の動作でもないのに謙譲語?
【上京】 首都ワルシャワに上京します
【ご利用できます】 本書は書店で〝お求めできます〟
Column 溺れるモネは藁にもすがる
第2章 四季折々 ことばの悩み
【新年あけましておめでとうございます】 めでたさ二倍二倍
【初詣「客」】 そのニュース、だれ目線?
【お正月/正月】 美化語がなじむ番組となじまない番組
ゴールデンウィーク/大型連休】 どっちでもよくない? よくない!
【「Halloween」のカタカナ表記】 カボチャのあいつもややこしい
【「クリスマス」を略した表記】 つい点を打ちたくなっちゃう
【年の瀬】 12月の何日から使っていい?
Column 守備範囲を広げる〝ほっこり〟
第3章 表記の沼ヘようこそ
ウイスキー/ウィスキー】 お好きなのはどっち?
【チヂミ/チジミ】 外来語の原則からはみだす存在感
【「回答/解答」の判断ポイント】 いでよ名カイトー
【カショ】〝箇所〟は何か所あったかな
【ギュータン】 牛たん、牛舌、牛タン・タン
【ご存じ/ご存知】 よく「ごぞんじ」でしょうけど
【超える/越える】 放送現場からのSOS頻出ワード
【匂い/臭い】 その〝におわせ〟、なんか〝におう〟わ
Column 「寄せる」「寄せてる」の新しい意味
第4章 最近よく聞く〝あのことば〟
【 「パンテミック」のアクセント】 英語の発音となんで違うの?
メタバース/メタヴァース】 vの音をカタカナでどう書くか
【前倒し・後ろ倒し】 もとは霞が関の業界用語
【ほぼほぼ】 ほぼほぼ定着しました? まだ?
【ホームページ/ウェブサイト】 意味の拡大現象、出現!
Column ポジティブになれる最近の「のびしろ」
第5章 ニュアンスの微妙な違いに困ってます
【北に/北ヘ】 同じようで、ちゃんと違う
【著名な故人への「さん」付け】 川端康成「さん」はなれなれしい?
【したほうがいい/するほうがいい】 なぜ過去形を使うほうがいいの?
【幕開き/幕開け】 伝統芸能に使うならご注意くだされ
【行う/開く】 宴会は? ライブは? レースは?
【2回目/2度目】 これで終わりにしたいならどっち?
Column 「白羽の矢」はめでたいか
第6章 NHKではこう読んでいます
【「幕内」力士】 「の」は要るの? 要らないの?
【ロケットや航空機の機種名】 数字の読み方にこだわりあり
【「棋聖」のアクセント】 「昭和の棋聖」と「永世棋聖」はアクセントが別
【二字漢語のアクセント】 「支援」「背景」の1拍目が高いアクセントは間違い?
【誤読の多い四字熟語】 重箱隅右衛門先輩の教え
Column では、次に参りましょう
第7章 数と数え方のナゾ
【赤ちゃんパンダの数え方】 取材現場がナイス判断
【ダイオウイカの数え方】 いつの日か〝頭(とう)〟の出番に期待
【魚の数え方】 日本語は魚の数え方が豊富すぎます
【御年〇歳】 年寄り扱いして失礼じゃないか
【79年「越し/ぶり/目」】 期間の数え方にも違いアリ
【「数日」の日数】 若い人ほど短く答える
【「0」の読み方】 ほんとにないんです。ゼロなんです!
Column 知れてよかった
第8章 読み方アップデート
【依存】 今は[イゾン]が優先
【大舞台】 昔の読み方に戻しました
【ミネラル「ウォーター」】 だって日本人も発音できるし
【逆手】 伝統的な読み方じゃないほうが浸透
【棟】 平屋と高層で読み方が変わる
【未払い】 賃金「ミハライ」か「ミバライ」か
Column ムーミン谷から消えた〝ノンノン〟
もっと理解を深めたい方へ
執筆者・用語班メンバー

中村明『文章作法事典』講談社学術文庫[目次]

名著『語感の辞典』の著者が伝授する文章術。全59講
昨今の文章術本はあまりにも実利的で面白くない!とお嘆きの貴兄にオススメ。著者の中村明氏は文体論・比喩表現の専門家で、大ベストセラー『語感の辞典』でよく知られている。当然ながら、文章に関わるアドバイスは「なるほど〜」と感嘆させられる。例文多数、ポケットに忍ばせて何度も読み返したい。
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【版元紹介文】わかって書いたら全然違う! よい文章を書くための基本作法から、効果を高める表現技術、そして読み手への配慮や書き手の心構えまで。日本語文体・表現の泰斗が、習熟度別3段階、59項目でまとめる、実用に役立つ、「名文」作成のための究極マニュアル。

【目次】
学術文庫版へのまえがき
Ⅰ〈書く〉 文章をはっきりと
1[わかりやすい表現] 読まれなければ始まらない
2[あいまいな表現] 誤解の芽を摘む
3[文と文との接続] 関係は書き手がつくる
4[段落づくり] 迷ったら改行する
5[引用] 借用証書のすすめ
6[語順] 繰り出し方で感じが変わる
7[文末表現] 足もとのおしゃれ
8[敬語表現] 形式よりも気持ちが問題
9[文構造] 述語は忘れないうちに
10[文の長さ] 手を抜くと文が長くなる
11[ことばの選択] 三方向から一語にしぼる
12[和語と漢語] 硬軟おりまぜて
13[擬声語・擬態語] 感覚の新鮮さがいのち
15[並列] 両輪をバランスよく
16[句読点] 打つも打たぬも思いやり
17[記号類] 使いすぎは品格をおとす
18[漢字・ひらがな・カタカナ] 文字に思想をこめて
19[漢字の書き分け] ニュアンスを書き分ける
20[構想と展開] 調理の腕で素材が生きる
21[執筆態度] 情報を鼓動とともに
22[読者への配慮] いやいや読む人の身になって
23[文章の調子] こなれがいいほど心になじむ
24[推敲] 見知らぬ読者になりすます

Ⅱ〈練る〉 表現をゆたかに
25[情報待機] サスペンスをつくりだす
26[漸層・漸降] 上りと下りは勢いが違う
27[倒置表現] 計画的に取り乱す
28[比喩表現] 心の風景をのぞかせる
29[擬人法] 万物と語らう
30[婉曲表現] 身もふたもある……
31[否定表現] 打ち消すのもレトリック
32[反語表現] ばれるように嘘をつく
33[パロディー] 二重映しの愉しみ
34[洒落] ことばで遊ぶ
35[省略法] 沈黙がものをいう
36[名詞止め] ことぼを置き去りにして
37[挙例法] 理屈より実感
38[列挙法] ことばの洪水で圧倒
39[反復法] 畳みかけて弾みをつける
40[尻取り文] 展開は鎖のように
41[リズム] 軽くステップを踏んで
42[対句表現] 形式美はシンメトリックから
43[現写法] 臨場感を高める
44[誇張表現] 望遠レンズで迫力を
45[逆説] 常識を逆なでする

Ⅲ〈磨く〉 文体をしなやかに
46[書き出し] もう読まずにはいられない
47[結び] ギュッと締めて、フワッと放す
48[視点] カメラワークを意のままに
49[心理描写] 心のひだを映し出す
50[人物描写] のこのこ歩き出す
51[感覚描写] イメージに限りなく近づける
52[自然描写] 風景に体温を添えて
53[語感] ことばのにおいを嗅ぎ分ける
54[表現の深さ] ことばに奥行きを感じるとき
55[表現の「間」] 息づかいが聞こえる
56[余韻・余情] 文章の奥へ、その先へ
57[ユーモア] 弱さや愚かさをしみじみと笑う
58[スタイル] 譲れない文体の熟すまで
59[雰囲気] 表現の奥に人のけはいを聴く
あとがき

2022年の活動

2022年、日々の編集・DTP仕事以外の活動は以下のとおり。
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■ 2022-0604 翻訳編集入門 その2[アイディ 翻訳研究會オンライン]
◉ (辞書の)語釈の構造 ── 単語の本義(基本義)は1つと言われているが、どのように派生義に展開していくのか?
 キーワード:意味拡張、概念メタファー、メトニミー

ジェンダー表現、何に気をつける? cf. 差別語

◉ 翻訳編集者が知っておきたい翻訳知識 ── 原書イタリック体・括弧・引用符をどのように処理するか

◉ 接続詞・接続表現を縦横無尽に使えるようになろう

村上春樹訳 カーヴァー「シェフの家」、改版時にどこに手を入れたのか?
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■2022年8月6日 書評紙に『思考を哲学する』書評掲載
『図書新聞』3554号 2022年8月6日号にエディテック名義で『思考を哲学する』書評掲載。
『思考を哲学する』森川 亮 著、ミネルヴァ書房、2022年
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■ 2022-1012 第31回 JTF翻訳祭2022 ミニ講演会[日本翻訳連盟]
◉タイトル:ダーシの世界
◉講演概要:ダーシ(ダッシュ)とは「—」で表される記号のことだが、実はひとつではない。複数の記号がダーシとして使われる。ここでは特に「二倍ダーシ」にスポットを当て、(1)どの記号を使うべきか、(2)ダーシの用法、(3)翻訳で気をつけるべき点について解説する。
◉講演のポイント
 
1. ダーシの内包と外延
 
2. ダーシは多義

 3. ダーシは挿入

 4. ダーシは不要
 
5. ダーシは余韻
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■ 2022-1105 翻訳編集入門 その3[アイディ 翻訳研究會オンライン]
◉翻訳編集の現場から ── 名詞の飽和性
◉ダーシの世界(JTF翻訳祭2022 ミニ講演会の拡大版)
(1)ダーシの基本 ── どの文字コードを使えばよいのか?
(2)ダーシの用法 
(3)翻訳で気をつけるべき点
◉類義語の世界
 多義語の判定方法/類義語の分類
 類義語の再定義:「 類義語」とは、意味ネットワーク上で隣接する語のことである。
 「愛する」の意味ネットワーク図
 類義語辞典類語辞典)/英語のシソーラス/日本語の類義語辞典
◉辞書検索ストラテジー
(1)どちらの言葉を使えばよいのか迷うとき
(2)いま使っている言葉が文脈に合わない気がするとき
◉[実践編] mislayとmisplace の使い分け
◉[実践編]「 まじる」と「まざる」の使い分け

 

「愛する」の意味ネットワーク図



開拓社『最新英語学・言語学シリーズ』(全22巻)

開拓社の大型シリーズ『最新英語学・言語学シリーズ』(全22巻)

2019年秋より刊行開始予定。2020年3月現在、刊行開始のアナウンスはありません。

 

■ 開拓社「最新英誦学・言語学シリーズ」(全22巻)
1 生成統語論の成果と課題 ◉斎藤衛
2 移動現象を巡る諸問題 ◉高野祐二・岡俊房・浦啓之・多田浩章
3 文の構造と格付与 ◉加賀信広 •竹沢幸一・岸本秀樹
4 省略現象を巡る諸問題 ◉高橋大厚・瀧田健介
5 カートグラフィー ◉遠藤喜雄・前田雅子
6 方言から探る生成文法研究 ◉西岡宣明・宮本陽一
7 進化言語学(言語の起源・進化と生成文法認知言語学)◉藤田耕司・谷ロ一美・田中伸一
8 言語獲得と脳科学 ◉小泉政利・杉崎鉱司・遊佐典昭
9 形態論とレキシコン ◉西山國雄・長野明子
10 形式意味論の展開 ◉藏藤健雄・田中英理
11 コーバス研究の展望 ◉石川慎一郎・長谷部陽一郎・住吉誠
12 類型論 ◉堀江薫・秋田喜美・北野浩章
13 認知言語学 1 認知文法と構文文法 ◉坪井栄治郎・早瀬尚子
14 認知言語学 2 認知意味論 ◉本多啓・酒井智宏
15 語用論の展開 ◉松井智子・滝浦真人・田中廣明
16 談話と文法現象 ◉山口治彦・今野弘章・岡田禎之
17 音韻理論の発展と英語音韻論 ◉本間猛・那須川訓也
18 音韻論と他の部門とのインターフェイス ◉時崎久夫・岡崎正男
19 音韻理論と音韻変化 ◉服部範子・柴田知薫子
20 生成文法と言語変化 ◉縄田裕幸・柳朋宏・田中智之
21 文献学と英語史研究 ◉家入葉子・堀田隆一
22 文法化・語彙化・構文化 ◉小川芳樹・石崎保明・青木博史

 

●パンフレット
http://www.kaitakusha.co.jp/bo…/saishineigogakugengogaku.pdf

 

『認知言語学大事典』朝倉書店

ここ数年、日本語学の大辞典が立て続けに刊行された[*1]が、最後の大物は朝倉書店の『認知言語学大事典』だ。上製 B5版、864ページ。タイトルに「日本語(学)」は含まれていないが、既存の大辞典3冊や『明解言語学辞典』(三省堂 https://amzn.to/2SOmSWr)では足りない「日本語(学)と認知言語学」に関する知識を得られる。

*1 『日本語文法事典』日本語文法学会、大修館書店、2014年、『日本語大事典』佐藤武義[ほか]監修、朝倉書店、2014年、『日本語学大辞典』日本語学会編、東京堂出版、2018年

認知言語学大事典

■『認知言語学大事典』辻󠄀幸夫 編集主幹、楠見孝・菅井三実・野村益寛・堀江薫・吉村公宏編、朝倉書店、2019年 https://amzn.to/37tO6Wj

 【目次】

第1章 総論

1.1 認知言語学記号論池上嘉彦

1.2 認知言語学認知科学[山梨正明]

1.3 言語学史から見た認知言語学[野村益寛]

1.4 欧米日における認知言語学:その先駆けと現代の旗手[大月実]

1.5 認知意味論と哲学[青木克仁]

 

第2章 理論的枠組み

2.1 認知音韻論[熊代文子]

2.2 認知形態論[鈴木亮子・大野剛]

2.3 語の認知意味論[籾山洋介]

2.4 認知文法[坪井栄治郎]

2.5 認知文法の手法[熊代敏行]

2.6 認知意味論[松本曜]

2.7 使用(用法)基盤モデル[谷口一美]

2.8 フレーム意味論[小原京子]

2.9 認知語用論[岡本雅史]

2.10 メンタル・スペース理論[坂原茂]

2.11 構文文法[早瀬尚子]

2.12 認知類型論[堀江薫]

2.13 認知機能言語学[大堀壽夫・古賀裕章]

2.14 認知詩学[大森文子]

 

第3章 主要概念

3.1 身体性と経験基盤主義[堀田優子]

3.2 カテゴリー化[瀬戸賢一]

3.3 捉え方/解釈・視点[小熊猛]

3.4 イメージ・スキーマ[篠原俊吾]

3.5 メタファー・メトニミー・シネクドキ[瀬戸賢一]

3.6 主観化・間主観化[菅井三実]

3.7 参照点[尾谷昌則]

3.8 文法化[堀江薫]

3.9 ブレンディング(概念統合)[鍋島弘治朗]

 

第4章 理論的問題

A 言語の進化と多様性

4A.1 言語の起源・進化と認知言語学:比較認知科学的視点[岡ノ谷一夫

4A.2 言語ラベルの進化:比較認知科学的視点[足立幾磨]

4A.3 歴史言語学認知言語学[樋口万里子]

4A.4 捉え方の普遍性と多様性[吉村公宏]

B 言語の習得と教育

4B.1 音象徴・オノマトペ認知言語学[篠原和子・秋田喜美]

4B.2 身体性と記号接地[今井むつみ]

4B.3 言語習得:認知科学認知言語学の視点から[佐治伸郎]

4B.4 構文の習得[児玉一宏]

4B.5 日本における応用認知言語学の過去・現在・未来[森山新

4B.6 英語教育と認知言語学[田中茂範]

4B.7 日本語教育認知言語学[荒川洋平]

4B.8 自閉症児の認知能力と言語発達[渡部信一]

C 創造性と表現

4C.1 日本における認知言語学的比喩研究[瀬戸賢一]

4C.2 時制(テンス)と相(アスペクト)の認知言語学[樋口万里子]

4C.3 格と認知言語学伊藤健人

4C.4 ヴォイスと認知言語学[二枝美津子]

4C.5 モダリティと認知言語学[黒滝真理子]

4C.6 多義性と認知言語学[鷲見幸美]

4C.7 談話分析と認知言語学[林宅男]

4C.8 言語行為と認知言語学[高橋英光]

4C.9 命名論と認知言語学[森雄一]

4C.10 コーパス認知言語学[李在鎬]

4C.11 辞書における意味記述と認知言語学[宮畑一範]

 

第5章 学 際 領 域

5.1 認知言語学と関連領域の連携[菅井三実]

5.2 認知心理学認知言語学[楠見孝]

5.3 生態心理学と認知言語学[本多啓]

5.4 認知人類学認知言語学井上京子

5.5 神経科学と認知言語学:意味と脳[大槻美佳]

5.6 脳機能計測と認知言語学[月本洋]

5.7 社会言語学認知言語学[井上逸兵]

5.8 コミュニケーションと認知言語学[平賀正子・浅井優一]

5.9 唯識論と認知言語学[吉村公宏]

5.10 自然言語処理認知言語学[内海彰]

5.11 神経心理学から見た認知と言語の諸相[古本英晴]

5.12 手話と認知言語学[高嶋由布子]

 

事項索引(和英、英和)

人名索引(和英、英和)

 

◎コラム目次

1. コンピュータ・プログラミング言語認知言語学[長谷部陽一郎]

2. ヤコブソンと認知言語学[朝妻恵里子]

3. 場と言語[岡智之]

4. トートロジーと言語理解[酒井智宏]

5. 言語と論理:認知言語学的視点から[酒井智宏]

6. 意味的関係・対立[大谷直輝]

7. 心内辞書[黒田航]

8. ステージ・モデルとビリヤードボール・モデル[長谷部陽一郎]

9. 定型連鎖[八木橋宏勇]

10. アナロジーと文法[黒田航]

11. 概念化:日常経験と言葉とをつなぐ[深田智]

12. 多次元プレーンモデル[町田章

13. 認知図式の発見的意義[町田章

14. コントロールサイクル[町田章

15. 理想化認知モデル[田村幸誠]

16. 力動性[仲本康一郎]

17. 用法基盤モデルの応用[黒田航]

18. 関連性理論と認知語用論[東森勲]

19. 意味論と語用論の狭間[酒井智宏]

20. 語彙語用論と認知意味論[ 古牧久典]

21. 統語論と記号的文法観[村尾治彦]

22. 有生性[大谷直輝]

23. 有標・無標[大谷直輝]

24. 認知類型論から見た世界の言語[八木健太郎

26. 言語の数[八木健太郎

27. 類別詞[仲本康一郎]

28. 脱範疇化/脱カテゴリー化[田村幸誠]

29. ラチェット効果と二重継承モデル[金丸敏幸]

30. チョムスキーの逆立ちと共進化[金丸敏幸]

31. 言語の起源・進化:認知言語学への研究の流れ[菅井三実]

32. 言葉あそびと認知言語学[篠原和子

33. こころ,からだ,ことば:協調的発達[深田智]

34. 他者との2人称的交流[深田智]

35. 他者の心を理解すること:共感~心の理論[深田智]

36. 言語習得と用法基盤モデル[黒田航]

37. 他動性[大谷直輝]

38. 責任性[田村敏広]

39. 使役と受動[田村敏広]

40. 受け身文分析の諸相[町田章

41. メンタル・コーパス八木橋宏勇]

42. 認知言語学と実験手法[中本敬子]

43. 比喩はどのように理解されるのか[中本敬子]

44. 自然カテゴリー・自然概念[金丸敏幸]

45. サピア=ウォーフの仮説[八木橋宏勇]

46. 空間認知[仲本康一郎]

47. 基本色彩語[金丸敏幸]

48. ミラーニューロンと言語・認知[大槻美佳]

49. 脳とメタファーの関係[高倉祐樹・大槻美佳]

50. 脳とコミュニケーション:プロソディに着目して[高倉祐樹・大槻美佳]

51. ことばにできる記憶,ことばにできない記憶[大槻美佳]

52. 失語・失読・失書と日本語[大槻美佳]

 

【新刊】『日本語学大辞典』日本語学会編、東京堂出版

いよいよ、2018年10月に刊行です。

【新刊】『日本語学大辞典』日本語学会編、東京堂出版▼日本語学会が総力を挙げ、『国語学大辞典』(1980年刊)を全面改訂。「中項目主義」の記述で約800項目を収録。B5判・上製函入 1328頁。定価40,500円(本体37,500円+税)

 

日本語学大辞典

日本語学大辞典

 

 

永澤 済(2007)漢語動詞の自他体系の近代から現代への変化

サ変漢語動詞の自他と使役形(させ)の関係について優れた考察を提示。お名前の「済」はイツキと読む。
 
● 永澤 済(2007)漢語動詞の自他体系の近代から現代への変化,「日本語の研究」3(4): 17–32.

www.jstage.jst.go.jp

 

● 「(22)近代から現代に至る漢語動詞の自他体系の変化」より抜粋(☆印は引用者)

近代(Ⅱ)自他両用動詞
  ↓
現代(d)自動詞専用
運動する、影響する、関係する、乾燥する、感動する、減少する、残存する、集合する☆、出現する、消滅する、進化する、増加する、動揺する、爆発する、発現する、発達する、発展する、破裂する、沸騰する、分裂する、変化する
(e)自他両用
一転する、一変する、移転する、解散する、開始する、回転する、拡大する、緩和する、決定する、合同する☆、混合する、実現する、縮小する、上下する、停止する、展開する、破壊する、発生する、復活する、分解する、閉鎖する、冷却する
(f)他動詞専用
隔離する、短縮する、変更する