『ぼくは死んでいる』
- 『ぼくは死んでいる』フィリップ・ベッソン著、稲松 三千野 訳、ハヤカワ・ミステリ文庫 本体640円 2005-09-15 ISBN:4151758011
ぼくはぼくの死体を見ている―ぼくは溺死した。 肉体が腐り、墓に葬られ、暗闇の中で音だけが響く。 死の心地好さを味わいながら恋人のアンナのことを考える。 彼女はぼくの死の謎を追っている。 彼女がぼくの本当の姿を知ったら愕然とするだろう。 親友レオはぼくの死をきっと悲しむだろう。 彼は男娼だ。 ぼくはレオとホテルで奇妙な関係を結んだ。 ああ、そろそろ死んだ理由を語ろうかな…愛と友情と裏切りのサスペンス。
フィリップ・ベッソン[Besson,Philippe]1967年シャラント県生まれ。処女作 En l'absence des hommes でエマニュエル=ロブレス賞を受賞。第二作 Son frère はフェミナ賞候補となり、映画化もされた(映画化名、ソン・フレール‐兄弟)。第三作 L'Arrière-saison は RTL‐Lire大賞を受賞