『明六社』講談社学術文庫

明六社大久保利謙 著、講談社学術文庫、2007/10/10 ISBN:9784061598430 ■ 初の学術結社・啓蒙雑誌・演説会「明六社」研究の決定版  明治6年7月、森有礼の発案、西村茂樹らの尽力で、当代一流の洋学者たちが集まり、明六社が結成された。初の学術結社、初の啓蒙雑誌の刊行、初の演説会の開催。近代化をめざし、暗中模索で歩み出した明治初期、彼らは文明開化の思潮を先導し、人々を啓蒙していった。その労苦の跡を辿り、明六社、『明六雑誌』、演説会の実際や意義などを豊富な史料を使って実証的に論じる。

目次
第1部 明六社考
 1 明六社の結成
 2 社員の構成
 3 明六社演説――演説会のはじまり
 4 『明六雑誌』の発刊
 5 明六社の終末―解散――文化史的位置づけ
第2部 明六社関係史料編
 1 「明六社制規」集
 2 明六雑誌発行趣旨
 3 『明六雑誌』総目次・執筆者別索引
 4 論文補遺――海関税ノ説 西周
 5 諸新聞掲載明六社関係記事
 6 森有礼書翰
 7 加藤弘之日記抄
 8 福沢諭吉著「福沢全集緒言」抄(明治30年)
 9 清水連郎(工学士)「瑞穂屋卯三郎のこと」抄
 10 植木枝盛日記抄
第3部 関連論文
 1 福沢諭吉と明治初期の学界――とくに明六社と東京学士会院を中心として
 2 明六社の人々
 3 文明開化

明六社 (講談社学術文庫)

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