野内良三『日本語修辞辞典』

『日本語修辞辞典』野内良三 著、国書刊行会、2005 3990円 382p 19cm(B6) ■ 「隠喩」「擬人法」「撞着語法」「皮肉法」など、実際に日本語を読み、書くに際して役立つと思われる、必須の八十七項目を収録した。「引く」辞典である以上に「読む」辞典である本書では、日本語修辞の豊麗な可能性を感じてもらうべく、古典から現代の若い作家まで、豊富な「文例」を集めた。「文例」の採択にあたっては、修辞的な観点ばかりでなく、内容的に味わい深いものを心がけ、本書をして日本語の「豊かな美しさ」を伝える「文章宝鑑」たらしめることを目指した。
豊富な文例は藤原定家夏目漱石三島由紀夫有吉佐和子らの作品から引用。

暗示的看過法
引喩
隠喩
隠喩連鎖法
引用法
迂言法
詠嘆法
婉曲法
縁語
音彩法
諷喩(ふうゆ)(「猿も木から落ちる」)
誇張法(「一日千秋の思い」)
逆説法(「急がばまわれ」)
〔ほか〕

日本語修辞辞典

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【関連リンク】佐藤信夫著「レトリック感覚」のまとめページ
http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~li025960/home/books/030823rhetoric.html