HBR日本版 2006年4月号 特集:「決断」の科学

分析力で勝負する企業 新たなる競争優位の獲得
トーマス・H・ダベンポート バブソン大学 教授
いまや、データや情報を収集・分析し、活用するのはどんな企業でも行われていることだ。しかしアマゾン、キャピタル・ワン、P&G、マリオット・インターナショナルなどは、こうした分析力を組織能力にまで高め、競争優位を獲得し、高業績を実現している。筆者たちはこれら企業を「分析力で勝負する企業」(analytic competitor)と呼び、その特徴とビジネス・スキルについて整理を試みた。共通するのは、モデリングを採用し、分析活動を全社的に統合していること、そして経営陣の強力な後押しがあることだ。そして強みの源泉は、膨大なデータを分析できるITではなく、明確な戦略を持ち分析力に長けた有能な人材を確保していることにある。


「意識の壁」が状況判断を曇らせる 無意識に重要情報を排除する
マックス・H・ベイザーマン ハーバード・ビジネススクール 教授
ドリー・チュー ハーバード・ビジネススクール 研究生


戦略立案と意思決定の断絶 ボトルネックは戦略プランニングにある
マイケル・C・マンキンズ マラコン・アソシエーツ マネージング・パートナー
リチャード・スティール マラコン・アソシエーツ パートナー