梅田望夫『ウェブ進化論』ISBN:4480062858

そうですか。merubookさんを宗旨替えさせるとはかなり強力な本でありますね。
あとは、「いい本」で終わらせないための仕掛けが必要なんだろうなぁ、と思う今日この頃。

from id:merubook:20060321

[今日の読了本]梅田望夫ウェブ進化論
梅田望夫ウェブ進化論――本当の大変化はこれから始まる』ちくま新書、2006年2月
話題の本ということなので、興味本位で読み始めたが、これが非常に面白い。知的な刺激に富んだ一冊である。
この本を読むまで、なんとなく「ウェブ」や本書で言われる「オープンソース現象」というものを信用していなかった。「「そんなコンテンツなんて大半はクズである」という権威側からよく聞かれる典型的な言葉」(p.147)に肩入れしていたのであるが、本書を読み進むに連れて、そうとばかり言っていられないと思うようになった。たしかに、「いまや「玉」のほうと向き合わざるを得なくなった」(p.147)というのも納得できる。「石」の部分ばかりみて、ウェブの世界の可能性を貶めていても仕方がないのではないか。その意味で、本書で提示されている「総表現社会チープ革命×検索エンジン×自動秩序形成システム」(p.153)という方程式に興味を持った。

追記
from id:namdoog:20060318

2006-03-18 <ウッブ進化>へのひとつのmutantをめざして

 きっかけは何でもいい。以前からブログを立ち上げようとはおもっていた。 

(中略)

 梅田望男『ウッブ進化論』に読み取れるヴァーチャル世界への楽観的構えは、インターネットに対する悲観論がかずあるなかでは新鮮だった。グーグルを一方的にもちあげるのではなく、現状のありのままの確認のうえにたった評価は妥当なもののようにおもえる。はじめは正直眉につばをつけつつ読み進めたのだが、読了したときには半ば説得されていた。たしかにWeb ver.2がありうるかもしれない、ということだ。