『重役室のサル 人間も組織も、こんなに「動物」だった』

『重役室のサル 人間も組織も、こんなに「動物」だった』(THE APE IN THE CORNER OFFICE)リチャード・コニフ著、勝貴子 訳、光文社 2006/06 

重役室のサル 人間も組織も、こんなに「動物」だった

重役室のサル 人間も組織も、こんなに「動物」だった

http://www.kobunsha.com/book/detail/4-334-96191-6.html


最新の動物行動学から見た、人間様のオカシイ生活
「会社は今日も動物園」

■職場というジャングルをフィールドワーク
チンパンジーの政治的駆け引き/「縄張り」と「脅し」/一匹オオカミの存在理由?/信頼の化学作用/「エサ場」を見抜く方法/成功する笑顔/サルまねの技術/寛大にふるまうことの利己的な理由とは/情動伝染を避けるメール作戦/「採餌理論」に学ぶ合理性…

人食いザメのうごめく、ビジネスの海で泳ぐのにも疲れた。役員室のえらそうなサルにも、うんざりだ。そんなとき、本物の動物たちが、職場のジャングルでうまくやっていく方法を教えてくれる。なぜあいつだけが、金ピカの肘掛け椅子を与えられているんだ? あの大きなサルの部下として、ふやけた太鼓持ちにならずに生き延びるためには、どうすればいいのだろう。一匹オオカミはなぜ敗北者になるのか。この本は私たちの職場生活に、直接結びついている。サラリーマンが「真剣」に悩んでいることがらの意味が、ついに解明される。

■J.ソネンフェルド(イェール大学経営大学院副学部長)推薦文:デズモンド・モリス『裸のサル』に、改めて背広を着せた本である。著者コニフが数々の研究報告をもとにして書いた魅力あふれる本書は、経営のカリスマや職場の仲間、隣人たちの暮らしの秘密を解く手がかりを与えてくれる。

〈目 次〉
第1章 ここはジャングルだ
  ……われわれはなぜ、動物のマネをしたがるのか
第2章 気だてのいいサル、悪いサル
  ……「非利己的遺伝子」の探求
第3章 まず否定してみせるのはなぜか
  ……ものごとがじっさい以上に悪く見えてしまう理由
第4章 獰猛な野獣たちの政治力
  ……「ムーアの法則」と「サルの法則」
第5章 誰がエライのかを決めておくということ
  ……階層制が機能する理由
第6章 熾烈な争いに勝ち抜く
  ……職場における出世競争の仕掛け方
第7章 かしこまって膝をつく人々
  ……部下たちのための戦略
第8章 モンキーハウスのおしゃべり
  ……ゴシップと「それでどうなった?」のケモノ道
第9章 キスで謝り、バンバン殴る
  ……「ごめんなさい」の博物誌
第10章 いろいろな顔つきの会社的意味
  ……表情をフィールドワークする
第11章 人相がもたらす宿命
  ……成功するか失敗するかは顔しだい
第12章 サルまねというけれど
  ……模倣の力を活用せよ
第13章 ランチにはウサギを食べよう
  ……肉食動物として企業に生きる
第14章 恐怖という支配について
  ……悪党のほうが栄えているように見える
第15章 群れて走る会社の動物たち
  ……一匹オオカミはなぜ敗北者なのか
エピローグ 卓抜したサルたちに学ぶリーダーシップのレッスン
訳者あとがき