選書メチエ『思想史のなかの臨床心理学』實川幹朗 著
サイズ:46判 ページ数:238 ISBN:4062583119 税込1575円 発行年月日:2004/10/10 ■ 中世神学からフロイトへ意識と無意識の役回りが逆転! 「心」を「個人の内面」と同一とする発想が生まれた近代。意識の重視、言葉と意識の結びつきへの信頼を軸とする理論は、歴史の中で初めて生まれた心の捉え方であった。西洋近代文明の申し子・臨床心理学の「意識」観が、中世の「認識」観に較べていかに際立つかを検証する。>>> http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2583119
■ 目次 第1章 「意識の学」としての精神分析 第2章 意識はどう扱われてきたか 第3章 「意識の国」の臨床心理学 第4章 無意識の宗教としての臨床心理学
● 心の諸問題考究会
實川幹朗(じつかわ みきろう)氏は、心の諸問題考究会(http://www.h4.dion.ne.jp/~kokoro_s/)の設立同人の一人。同人には以下の諸氏が名を連ねている(http://www.h4.dion.ne.jp/~kokoro_s/Pages/douzin.html)。
吉田夏彦(哲学) 山鳥崇(神経解剖学) 小島瓔禮(比較民俗学) 足立自朗(教育心理学) 須賀哲夫(認知科学) 酒木保(臨床心理学) 平岡昇修(インド哲学) 麻生武(発達心理学) 入江良平(ユング心理学) 安藤治(トランスパーソナル精神医学) 茂木健一郎(認知神経科学) 實川幹朗(世界学)
● 實川幹朗教授のゼミ紹介
from 2002年度ゼミ紹介パンフレット・姫路獨協大学法学部 http://www.himeji-du.ac.jp/law/shoukai.html#jitsukawa
演習名: 心理学演習
担当教員: 實川幹朗教授
心理学のゼミである。
法学部の科目だが、特に法律や政治を意識した内容ではない。法律学をも含 む、すべての学問の根幹となるはずの学問的問題意識を最も重視する。
私の今関心を持っている心理学的問題について、学生諸君とともに考えてゆ こうと思っている。私の学問的関心と研究姿勢を学生諸君に示すのが何よりの 教育だし、私は君たちの若い、生きた問題意識から学びたいと思っている。
Myers,Frederic W. H. "Human personality and its survival of bodily death" ISBN:1571742387
Rank, Otto "Beyond psychology" ISBN:0486204855
など英文のテキストを読みながら、魂という問題についてともに考え、議論 してゆきたい。毎回誰かに、翻訳と解釈を担当してもらう。
成績評価については、出席して報告し、かつ議論に参加することが必要であ る。(つまり、報告の回はもちろん、他の回にも積極的に参加することが求め られる。)
● 訳書に、ジェイムズ・ヒルマンの『夢はよみの国から』(青土社、1998 ISBN:4791756630)がある。
夜ごとに私たちを訪れる夢。その面影(イメージ)はいったい何を語ろうとしているのか。ヒルマンは夢の橋懸かりをつたい、昼光の届かぬ死の国、魂のふるさとへと降りてゆく。その鮮やかな夢解きを、やまと言葉に移した画期的訳業。 原書:The Dream and the Underworld ISBN:0060906820 (Paper cover book) by Hillman, James /Publisher:Harpercollins Published 1979/07
心理学の哲学 | |
渡辺恒夫編・村田純一編・高橋澪子編 出版社 北大路書房 発売日 2002.07 価格 ¥ 6,090(¥ 5,800) ISBN 4762822574 | |
これまでまったく整理づけられていなかった「心理学の哲学的意義と系譜」をまとめる。全体にわたって歴史的語り口をとりいれ、可能な限りわかりやすく解説。学生、専門家、現代思想一般に関心をもつ人までを対象とした手引き。 [bk1の内容紹介] bk1で詳しく見る |
- 収録論文
心理学の哲学とは何か 渡辺 恒夫著 3-20 概観:歴史的観点から 村田 純一著 21-38 近代心理学の思想史背景と意義 高砂 美樹著 39-58 人間科学の方法論争 丸山 高司著 59-76 行動主義と哲学 佐藤 方哉著 金杉 武司著 77-106 ゲシュタルト理論の射程 直江 清隆著 鯨岡 峻著 107-144 科学論の展開 横山 輝雄著 145-166 認知革命と「心の哲学」 中川 維子ほか著 167-216 臨床心理学の隠れた哲学 実川 幹朗ほか著 217-304 発達心理学の隠れた哲学 浜田 寿美男著 麻生 武著 305-338 社会心理学の新展開 小松 栄一著 339-360