『ウェブログの心理学』NTT出版
山下清美/川浦康至/川上善郎/三浦麻子 著、2310円、2005.3 四六判 ISBN:475710149X
▼ウェブログとは何か。どのように発生し発展してきたか。ウェブログが誕生し、変遷する過程の中で本質的に変わらなかったことは何か。新たに変化したことは何か。そして、今後どのような方向に発展していくのか、などについての大きな見取り図を提供しようというのが本書の目論見です。
▼第一章では、インターネットの全体像のなかで、ウェブログによるコミュニケーションがどのように位置づけられるかを考察し、第二章ではワールドワイドウェブの登場以降ウェブログがどのように変遷してきたかを、コミュニティの特性を軸に考察します。
▼第三章では、著者たちが一九九七年に実施したウェブログ調査のデータによって得られた知見を中心に、社会心理学の立場からウェブ日記といわれていた当時のウェブログについて分析。第四章では、ブログ・ツールが導入されてウェブログ・ブームが定着した現在の時点に立ち、著者らによって二〇〇四年に実施された調査のデータから得られた知見も含めて、ウェブログの現状と今後の展望についてまとめています。
(目次) 第一章 インターネット時代のコミュニケーション コミュニケーションの公開化と個人化 インターネットのコミュニケーション的特質 ホームページをもつということ ホームページの読み手であること 第二章 コミュニティに見るウェブログの歴史 ウェブログ草創期はいつをさすのか 登録型リンク集コミュニティに見るウェブログ草創期とその発展 アンテナ系コミュニティに見るブログ・ツール文化の原型 レンタル・サービス系コミュニティの挑戦 日本発ブログ・ツール系系コミュニティが目指すもの ウェブログ・コミュニティの融合と発展に向けて 第三章 ウェブログの社会心理学 ウェブ日記の動機と効用 ウェブ日記スパイラル 自己表現とコミュニケーション 第四章 ウェブログの現在と未来 ウェブログの現在──拡大するウェブログ・コミュニティ ウェブログに関する心理学的研究 ウェブログがインターネット社会にもたらしたもの コミュニケーション・ツールからソーシャル・ネットワーキングへ ウェブログ・ブームはどこへ行くのか 終章 ウェブログ・個人・社会 附録 ウェブログの歩き方 ウェブログを楽しく『読む』『書く』『つながる』ためのアドバイス インターネット・ウェブログ関連年表 ウェブログに関する論文・記事リスト
【関連リンク】
- サポートページ http://epi.fm.senshu-u.ac.jp/~weblog/
- 山下清美の場所(山下清美さん)http://kujira.psy.senshu-u.ac.jp/~yamasita/
- Kawaura's Interspace(川浦康至さん)http://www8.plala.or.jp/revir/
- うわさとニュースの研究会(川上善郎さん)http://homepage2.nifty.com/rumor/
- asasemi-blog(三浦麻子さん)http://www.team1mile.com/asarin/